JSRが米国に100億円規模の半導体洗浄剤工場を建設!微細化技術を支える戦略投資の背景に迫る

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化学メーカー大手のJSRが、2019年07月08日に最先端半導体の製造に不可欠な「洗浄剤」の新工場を米国に建設すると発表しました。約100億円という巨額の投資を投じ、2020年の稼働を目指して準備が進められています。デジタル社会の心臓部ともいえる半導体産業において、日本企業の存在感が改めて示された形です。

建設地は米国のオレゴン州で、現地子会社であるJSRマイクロが既に着工を開始しています。この新工場は、主に北米の有力な半導体メーカーへ製品を供給する拠点となる予定です。SNS上では「日本の材料メーカーが世界を支えている」「サプライチェーンの強靭化として賢明な判断だ」といった、技術力の高さを称賛する声が多く寄せられています。

微細化の鍵を握る「洗浄剤」の重要性とJSRの戦略

半導体の世界では現在、回路を極限まで細くする「微細化」が急速に進展しています。微細化とは、1枚のチップにより多くの回路を詰め込み、性能向上と省電力を実現する高度な加工技術を指します。しかし、回路が細くなるほど、わずかなゴミや不純物が致命的な欠陥を招くため、製造過程でのクリーニングが極めて重要になってくるのです。

今回JSRが投資する「洗浄剤」は、この微細なゴミを取り除くための特殊な化学薬品であり、歩留まり(良品の割合)を左右する重要な役割を担っています。個人的な見解としては、単なる製品供給にとどまらず、顧客である米メーカーの近くに拠点を構えることで、開発スピードを加速させる狙いがあると考えられます。これは、スピード感が求められる半導体業界で勝ち抜くための、非常に理にかなった一手と言えるでしょう。

JSRは、フォトレジスト(回路を描くための感光材)などの分野でも世界トップクラスのシェアを誇っています。今回、洗浄剤の生産体制を強化することで、半導体材料の総合サプライヤーとしての地位はさらに盤石なものとなるはずです。2020年の本格稼働により、世界のテクノロジー進化が一段と加速することに大きな期待が膨らみます。

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