ウクライナ軍の無人機攻撃がモスクワを直撃、ロシア側の緊張高まる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ロシアの首都モスクワとその周辺地域が、ウクライナ軍による大規模な無人機攻撃を受け、緊張感が一層高まっています。タス通信によると、1日未明までに少なくとも11機の無人機が攻撃を試み、そのうちの撃墜された無人機の破片が市南東部の製油所に落下して火災を引き起こしました。また、南郊にある発電所も攻撃を受け、これまでにない規模のエネルギー施設への攻撃とみられています。幸いにも現時点では負傷者の報告はないものの、市民の不安は高まっています。

ロシア国防省は同日未明までに、ロシア西部を含む広範囲で無人機攻撃が行われたとし、計171機を撃墜したと発表しました。一方で、ウクライナ東部ではロシア軍の攻撃により被害が相次いでおり、ドネツク州とハリコフ州で合計7人が死亡しました。特にドネツク州チャソフヤールでは激しい攻撃が続き、州知事は「ここで普通の生活を送るのはもはや不可能だ」と述べ、住民に避難を呼びかけています。

ハリコフ州でも市近郊の集落が攻撃され、2人が命を落としました。ロシア国防省はドネツク州の要所トレツク近郊のピウニチネを制圧したと発表し、戦闘は激しさを増しています。

また、ロシアのラブロフ外相は国営メディアRTのインタビューで、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃について言及し、「捕虜や領土を獲得し、交換交渉を行うのが目的だ」との見解を示しました。その上で「ロシアは自国領について他国と協議するつもりはない」と強調し、ウクライナ側に対する強硬な姿勢を改めて明らかにしました。

こうした報道を受け、SNSでは「戦争の長期化が市民生活に影響を与えている」といった意見や、「さらなる被害拡大を防ぐための外交的解決が急務」との声が寄せられています。一方で、両国間の対話が難航する中、現実的な停戦の見通しは立っていません。

ウクライナ軍の攻勢とロシア軍の反撃が激化する中、戦争による被害はますます拡大しています。国際社会としても、この緊迫した状況をどのように収束させるか、引き続き対応が求められます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*