【市場激震】米トウモロコシ価格が急落!トランプ政権のメキシコ関税表明で輸出懸念が高まる

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2019年6月4日、国際的なトウモロコシの価格が大きく値下がりしました。国際的な指標となる米シカゴ先物(期近)は、日本時間6月3日の夕方の時間外取引で、一時1ブッシェルあたり4.2ドル台で取引されています。これは、アメリカ国内の作付けの遅れを背景に、およそ3年ぶりの高値をつけていた5月30日の価格と比較して、約2%も値下がりした水準となるのです。

この価格下落の背景には、トランプ米政権がメキシコからの輸入品に対して関税を課すという方針を表明したことへの市場の反応が挙げられます。アメリカ産トウモロコシにとって、メキシコは最大の輸出相手国です。アメリカがメキシコに制裁措置を発動することで、今後、メキシコ向けの輸出が滞るのではないかという懸念が急速に広がり、投機筋による売りの動きが加速したのが主要因でしょう。

この動きはトウモロコシだけに留まりません。メキシコへの輸出が多い大豆や小麦といった他の農産物についても、同様に価格が下落する現象が見られました。このニュースが報じられると、SNS上では「貿易摩擦がとうとう農産物にも影響を与え始めた」「市場が過敏に反応しすぎではないか」といった様々な意見が飛び交い、市場の動向に対する関心の高さを示しています。トランプ政権の強硬な姿勢が、世界の穀物市場に大きな波紋を広げている様子が窺えますね。

急落後の市場の見方:今後のトウモロコシ輸出はどうなる?

しかし、関税が実際に発動されたとしても、アメリカ産農産物へのメキシコの依存度は依然として高いという見方もあります。例えば、フジトミの斎藤和彦チーフアナリストは、たとえ関税が課されたとしても、価格面でアメリカ産が最も有利な状況が続くため、メキシコによるアメリカ産トウモロコシの輸入量は今後も維持される可能性が高いと指摘しています。つまり、短期的な投機的な売りが先行しただけであり、実際の貿易量には大きな変化がないだろうという意見も存在しているのです。

私見を述べさせていただきますと、アメリカとメキシコは地理的な近接性だけでなく、長年のサプライチェーン(供給網)によって深く結びついています。一時の政治的な判断だけで、この強固な経済関係がすぐに崩壊するとは考えにくいでしょう。しかし、市場の心理は非常に敏感であり、「もしも」の事態を懸念した売りが価格を押し下げたことは事実です。今後の両国間の交渉の行方や、実際にどのような関税措置が取られるのかによって、穀物市場の不安定な状況はしばらく続くものと見ています。この一連の出来事は、農産物市場ももはや政治・外交リスクと無関係ではいられない、現代のグローバル経済の脆弱性を象徴していると言えるでしょう。

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