石川県を中心に甚大な被害をもたらした能登半島地震から、2025年1月1日で発生から8カ月が経過しました。この地震は被災地に深い爪痕を残し、現在も多くの人々が避難生活を強いられています。これまでに犠牲者341人のうち112人が災害関連死と認定され、新潟市の2人を含む石川県内での認定も相次いでいます。この数字は全体の3割強を占めており、今後さらに増加する可能性が指摘されています。
石川県の調査によれば、2024年8月下旬時点で、被災者775人が避難所での生活を続けており、そのうち437人は体育館や公民館といった一次避難所で暮らしています。さらに、県外の公営住宅に身を寄せている人も555人にのぼります。これに対し、県は長期化する避難生活の解消を急いでいます。
仮設住宅の整備は進展を見せており、建設要望のある6804戸のうち6778戸が着工済みで、そのうち5968戸が完成しました。県は2025年11月までに全ての要望戸数を完成させる見通しを立てており、家屋修繕の支援も並行して進めています。この取り組みを通じて、年内に全ての避難所を解消することを目標としています。
避難生活の長期化が身体的・精神的負担を増幅させる中、迅速な住宅提供と生活再建支援が欠かせません。SNSでは「避難者にもっと寄り添った支援を」「仮設住宅完成後のフォローも必要」といった声が広がっています。一方で、県の迅速な対応を評価する意見も見られます。
能登半島地震の被害を振り返りながら、復興への取り組みはまだ道半ばです。県や自治体、地域社会が一体となり、避難者が一日でも早く日常生活を取り戻せるよう、さらなる支援が求められています。