「サブスク別荘」で新時代のライフスタイルを~サヌの効率化された建設革命が描く未来

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月額定額制で利用できる別荘のサブスクリプションサービスを提供する「サヌ」(東京都目黒区)が、新型キャビン「SANU CABIN MOSS」を発表しました。このキャビンは、工期を従来より約1カ月短縮し、わずか2カ月半で完成する画期的な設計が特徴です。さらに、現地での組み立ては3人の作業員で2週間というスピード施工が可能で、需要が急拡大する中、効率的な拠点拡大を可能にします。

2024年8月に群馬県北軽井沢でお披露目されたこのキャビンは、森に落ちる木の実から着想を得た多面体デザインが特徴です。内部に足を踏み入れると木の香りが広がり、天窓から降り注ぐ光が心地よい空間を演出します。デジタルファブリケーション技術を採用し、部品を工場で自動切断。現地ではクレーンでユニットをはめ込むだけの簡易施工で、従来のように足場を組む必要がありません。この仕組みにより、山岳地帯など施工が困難な場所でも容易に設置できるのです。

この効率的な建設プロセスを支えるのは、福島県二本松市に本社を置く建設会社「ADX」で、施工管理を担当し、地元業者と連携して現場作業を進めています。建設業界が抱える人手不足や高齢化といった課題に対応し、作業員への負担軽減や天候に左右されない生産が可能になりました。さらに、ロット生産により建設費は従来比で約3割削減できるといいます。

サヌのサービスは、月額5万5千円で月7泊まで利用できる「シェア別荘」という新しいライフスタイルを提案しています。2024年現在、全国に21カ所の拠点があり、2025年には30カ所まで拡大する計画です。北軽井沢を皮切りに、長野県白馬など2024年内にさらに5拠点で新型キャビンを展開予定で、これにより会員数の増加にも対応します。福島弦CEOは「需要は高まり続けており、拠点拡充が急務です」と意気込みを語ります。

コロナ禍で広がったリモートワークの影響もあり、都市を離れて自然豊かな場所で過ごす需要が急増しています。サブスクリプション型の別荘サービスは、この流れを捉え、都会の喧騒を離れてリフレッシュできる選択肢として注目を集めています。SNSでも「効率的な建設で新しい別荘体験が身近に!」「北軽井沢の拠点、ぜひ行ってみたい」といった期待の声が多く寄せられています。

サヌの目標はさらなる効率化で、福島CEOは「将来的には無人生産も視野に入れている」と話します。これが実現すれば、別荘の建設プロセスはさらに加速し、より多くの人が「憧れの別荘生活」を手軽に楽しめる時代が到来するでしょう。自然と調和した空間で心豊かな時間を提供するサヌの挑戦は、別荘の新しい可能性を切り開き続けています。

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