小田急「ロマンスカーミュージアム」が登録博物館に~地域交流と鉄道文化の新たな拠点へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

小田急電鉄が運営する「ロマンスカーミュージアム」(神奈川県海老名市)が、博物館法に基づく登録博物館に指定されました。鉄道会社が設置する博物館として全国初、さらに神奈川県内の民間施設としても初の快挙です。これにより、同施設は地域交流の拠点としてだけでなく、より高度な企画展や他の博物館との連携を推進する基盤を手にしました。

ロマンスカーミュージアムは2021年4月に開業し、小田急線海老名駅直結の地上2階建て、延べ床面積約4,300平方メートルの広大な施設です。展示には、開業当時の「モハ1」や歴代ロマンスカーなど、鉄道ファン垂涎の車両がずらりと並びます。この博物館の特長は、展示内容をただ観るだけでなく、実際に体験しながら学べる仕掛けにあります。学芸員の知野芙佑子さんは「文字情報を極力減らし、幅広い年代の方が直感的に楽しめる展示を目指しています」と語ります。

地域とのつながりも同館の大きなテーマです。2021年9月には、相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所とコラボレーションし、小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰ったサンプルのレプリカを展示する特別展を開催しました。こうした取り組みを通じて、年間約16万人もの来館者を魅了しています。

2023年4月の博物館法改正により、登録博物館の対象が地方自治体や財団法人だけでなく、企業や学校法人にも拡大されたことで、同館の登録が実現しました。この認定により、社会的信用が高まり、他の博物館や文化施設との連携が一層進むと期待されています。

知野さんは「登録博物館としての信頼を生かし、館内コンテンツをさらに充実させたい」と意気込みを語ります。今後は、より質の高い企画展やイベントを通じて、地域の交流拠点としての役割を強化し、鉄道文化を多くの人々に伝えていく計画です。

SNSでも、「ロマンスカーミュージアムが登録博物館に指定されたなんてすごい!」「鉄道だけでなく地域とのコラボも楽しみ」といった喜びの声が多く寄せられています。一方で、「企画展の充実を期待する」といった期待の声も目立ちます。

地域に根ざし、鉄道文化の魅力を伝えるロマンスカーミュージアム。その進化は、鉄道ファンだけでなく、誰もが楽しめる新たな博物館の形を切り拓いていくでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*