2024年9月3日の東京株式市場では、日経平均株価が反落し、心理的節目とされる3万9000円に届かず、戻りの弱さを嫌気した売りが主力株に波及しました。特に、日経平均に大きな影響を持つ半導体関連株が軒並み下落しています。東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックといった銘柄が値を下げたほか、ファーストリテイリングも安値となりました。
市場は朝方に上昇して取引を開始し、一時は前日比200円以上値上がりしました。この動きは、外国為替市場で円相場が一時1ドル=147円台前半まで下落したことが背景にあります。円安により、自動車など輸出関連株への買いが進みましたが、その後の売り圧力で日経平均は反落しました。
一方で、東証株価指数(TOPIX)は続伸しており、幅広い銘柄が値を上げたことを示しています。この動きは、特定の大型株に依存しない市場の底堅さをうかがわせます。
SNSでは「日経平均の心理的な壁が重い」「円安が追い風だが半導体株の調整が目立つ」といった声が広がっています。また、「TOPIXの強さが投資分散の重要性を物語っている」という意見も見られ、全体相場の安定性への評価が高まっているようです。
今後の市場動向は、円安の進行や輸出関連株の動きに加え、日経平均が心理的節目を突破できるかどうかが注目されます。一方で、TOPIXの続伸が示す通り、セクター間での投資の広がりが全体相場の支えとなる可能性が高いでしょう。投資家にとって、注視すべきポイントが多い一日となりました。