東京五輪2020まであと1年!進化する臨海部と「杜のスタジアム」が描く感動の未来地図

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2019年07月24日、東京が世界中の注目を集めるスポーツの祭典まで、いよいよ残り1年となりました。今、東京都内では2020年東京五輪・パラリンピックの舞台となる9カ所の新しい競技会場が、その全貌を現しつつあります。特にメイン会場の「新国立競技場」は全体の9割が完成しており、周辺を歩けば完成間近の熱気が肌に伝わってくるでしょう。かつてない規模で進む再開発は、私たちの日常を非日常へと変える魔法のような力を秘めています。

SNS上では、日々形を変えていく競技場の姿を写真に収める人が絶えず、「いよいよ実感が湧いてきた」「新しい東京のシンボルが楽しみ」といった期待の声が溢れています。今回新設される会場は、単なる試合会場ではありません。大会が終わった後も、人々の記憶や生活に豊かさをもたらす「レガシー」としての役割を担うことになります。レガシーとは、オリンピックのような大規模なイベントが、開催都市や国に遺す有形・無形の持続的な恩恵を指す言葉です。

新宿区にそびえ立つ新国立競技場は、1500億円を超える巨費を投じた壮大なプロジェクトです。建築家の隈研吾氏が手がけた設計コンセプトは、周囲の景観と美しく調和する「杜(もり)のスタジアム」となっています。2019年07月上旬の時点では、全6万席のうち約7割の座席設置が完了しました。スタジアムの顔となる大型スクリーンも取り付けられ、現在は人々を導く歩行者デッキの整備など、仕上げの工程が着々と進められている段階です。

このスタジアムの最大の特徴は、日本各地から集められた国産の木材を贅沢に使用している点にあります。冷たいコンクリートの印象を拭い去り、明治神宮外苑の豊かな緑に溶け込むような温かみが感じられるでしょう。最先端の建築技術と日本の伝統的な木の文化が融合した姿は、まさに新時代の幕開けを象徴しています。観客は木漏れ日のような柔らかな光の中で、アスリートたちが繰り広げる極限のドラマを目撃することになるはずです。

水泳の聖地と変貌するベイエリア!スポーツ拠点の誕生

選手村が位置する臨海部周辺も、スポーツの拠点として劇的な変化を遂げています。注目は、日本勢のメダルラッシュが期待される競泳の舞台「東京アクアティクスセンター」でしょう。567億円をかけて建設されるこの施設は、1万5千人を収容できる巨大なスケールを誇ります。大会後は10レーンを備えたメインプールを活かし、国際大会を次々と誘致する予定です。日本水泳界の新たな「聖地」としての未来に、関係者からも熱い視線が注がれています。

また、近接する「東京辰巳国際水泳場」は大会後にアイスリンクへと劇的な衣替えを行う計画が進んでいます。さらに、バレーボール会場の「有明アリーナ」は、スポーツイベントのみならず、人気アーティストのコンサート会場としても活用される見込みです。このように、臨海部全体を一つの大きなスポーツ・エンターテインメント拠点に作り替えるという都の構想は、非常にダイナミックであり、都市の付加価値を大きく引き上げる可能性を秘めています。

しかし、こうした輝かしい未来の一方で、大会後の「維持管理」という現実的な課題も見え隠れしています。東京都の試算によれば、東京アクアティクスセンターは年間で約6億3800万円の赤字が見込まれています。ボート会場となる「海の森水上競技場」も、管理コストがかさみ1億5800万円の赤字となる予測です。せっかくの素晴らしい施設が「負の遺産」にならないよう、いかにして収益性を高め、地域全体の賑わいにつなげるかが重要な鍵を握ります。

私個人の意見としては、これらの会場を単なる「競技の場」として終わらせるのは非常にもったいないと感じます。赤字という数字に怯えるのではなく、民間企業の斬新なアイデアを取り入れ、周辺の観光スポットや商業施設と連携した「街づくり」としての視点が不可欠です。2019年07月24日という今日この日、私たちは歴史が変わる瞬間に立ち会っています。1年後、新国立競技場に歓喜の声が響き渡るその時、東京は世界で最も輝く都市になっているでしょう。

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