2019年6月4日、米大リーグ(MLB)の熱戦が各地で繰り広げられる中、エンゼルスの大谷翔平選手が、本拠地アナハイムでのアスレチックス戦に「3番・指名打者」として先発出場しました。この試合で彼は、ファンを熱狂させる4号2ランを含む2安打2打点と躍動しましたが、チームは惜しくも2対4で敗れています。しかし、大谷選手が見せたバッティングの内容は、彼の状態が上向いていることを示す、非常に価値のあるものでした。
この日の大谷選手の打撃における大きな変化は、初球から積極的に強振する姿勢でした。特に、3試合ぶりの安打を記録する以前の第1打席では、先発右腕のモンタス投手が投じる内角への速球に対し、初球から立て続けに強くバットを振り抜いています。結果はファウルでしたが、大谷選手自身も「もったいない。2球のファウルは良かった」と語るほど、好結果と紙一重の内容でした。この打席で彼は、待望の好感触を掴んでいたのでしょう。
そして迎えた6回、1死一塁の場面で、その好感触が結果となって表れます。大谷選手は、またしても初球の内角速球を見逃しませんでした。彼が日本時代にはあまり見なかったと語る、内寄りの高速なツーシームを捉え、打球は左中間スタンドへと高く舞い上がりました。これが待望の4号2ランです。この一打に、SNS上では「待ってました」「まさに覚醒の兆し」「二刀流のバッティングが戻ってきた」といった、喜びと期待の声が溢れかえりました。野球ファンの注目度の高さが伺えるでしょう。
ツーシームとは、フォーシーム(一般的な速球)と異なり、ボールがわずかに利き手側に変化しながら沈む球種で、打者の芯を外しやすいという特徴があります。その内角の高速ツーシームを初球から仕留めたことは、大谷選手の選球眼と反応速度が極めて高いレベルにあることを証明しています。彼は試合後、「一打席一打席の経験を次の打席につなげたいなと思っているので、そういう意味ではいい打席だった」と、充実した表情でコメントしました。
この日のホームランと安打は、2019年5月31日以来のものであり、彼が打者として完全な調子を取り戻しつつあることを強く印象づけました。私見ですが、この積極的な強振こそが、大谷選手の爆発的な才能を解き放つ鍵だと感じます。この日の経験を糧に、エンゼルスの二刀流スターが、今後さらにホームランを量産し、MLBの舞台を席巻してくれることを強く期待しています。