中国測量艦の日本領海侵入と日中関係の緊張が浮き彫りに

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

2024年9月2日、中国外務省の毛寧副報道局長は、同年8月31日に中国海軍の測量艦が鹿児島県口永良部島南西の日本領海「トカラ海峡」に侵入した件について、「完全に正当で合法的な権利を行使している」と発言し、その行動を正当化しました。毛氏は記者会見で、トカラ海峡は国連海洋法条約の規定に基づき国際航行に用いられる海峡であると説明しました。

一方、日本政府も即座に対応を表明しました。同日、林芳正官房長官は記者会見で「中国は近年、日本周辺での軍事活動をますます拡大・活発化させている」と指摘し、この動向に強い懸念を示しました。また、引き続き注視していくと述べ、事態の動向を警戒する姿勢を明確にしました。

この件は日中関係の緊張をさらに高める要因となっています。同日、金杉憲治駐中国大使は、中国の検察当局がスパイ罪で起訴した日本人男性、アステラス製薬の現地法人幹部と初めて面会しました。この領事面会は8月の起訴後初めて行われたもので、日中間の複雑な関係を象徴する事案として注目されています。

SNS上では、「中国の動きに毅然と対応すべき」「日本の安全保障が揺るがされている」といった意見が飛び交う一方、「対話を重視し、冷静な外交を進めるべき」とする冷静な意見も見られます。また、日本人男性の起訴に関しては、「人権問題として迅速に対応すべき」との声が多く寄せられています。

中国の軍事的な活動拡大とそれに伴う日本の安全保障への影響は、今後も継続的に注視が必要です。また、両国間の緊張を緩和するためにも、外交的な対話の重要性が一層増していると言えるでしょう。この問題は、日本の国際的な立場と安全保障戦略を問う重要な試金石となっています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*