2019年6月6日、日本経済新聞社と日経HRが共同で実施した「大学イメージ調査」の結果が公表され、北陸三県(富山県・石川県・福井県)の大学ランキングにおいて、富山大学が総合首位に輝きました。この調査は、上場企業および有力非上場企業の人事担当者を対象に、「行動力」「対人力」「知力・学力」「独創性」という4つの主要項目で採用学生のイメージを点数化し、集計したものです。企業の採用活動を担う専門家の視点から、学生の潜在能力や実力を測る、非常に注目度の高いランキングと言えるでしょう。
富山大学は、総合得点30.55点を獲得し、北陸エリアでのトップの座を獲得しました。特筆すべきは、全国順位でも秋田大学、東京外国語大学に次ぐ20位という高評価を得ている点です。この高い評価の背景には、「知力・学力」や「行動力」の項目で特に優れた評価を得ていることがあります。人事担当者からは、富山銀行と連携した企業向け採用セミナーなどの取り組みを高く評価する声が上がっており、大学と地域企業が一体となった実践的な人材育成が、学生の魅力向上に繋がっていることが伺えます。これは、単に学問を修めるだけでなく、社会で即戦力となる能力を育む実学重視の姿勢が、企業側のニーズと合致している証拠でしょう。
富山大学に続き、2位には30.40点を獲得した福井大学がランクインしました。福井大学は、特に「対人力」の項目で高い評価を得ています。これは、チームワークやコミュニケーション能力といった、社会で円滑に業務を進めるために不可欠な能力が、同大の学生に備わっているという企業側の強い期待の表れでしょう。また、3位の金沢工業大学は28.20点となり、「行動力」の評価が際立っています。金沢工業大学は、その名の通り、技術者やエンジニアの育成に強みを持つ大学であり、積極的に問題解決に取り組む主体性や実行力といった資質が、人事担当者から評価されていると考えられます。
一方、伝統的に北陸を代表する大学の一つである金沢大学は、27.29点で4位という結果になりました。金沢大学ももちろん優れた大学ですが、今回の調査では富山大学や福井大学が僅差で上位を占める形となりました。このランキング結果は、大学のブランドイメージだけでなく、企業の具体的な採用ニーズ、すなわち「採用後にどのような活躍を期待できるか」という実質的な側面に、人事担当者がより重きを置いていることを示唆しています。特に、SNS上では「富山大が全国20位とは意外!」「行動力が評価されるのは現代的」といった驚きや共感の声が寄せられており、学生や受験生にとっても、大学選びの新たな指標となりそうです。専門的な知識だけでなく、社会で役立つソフトスキルの重要性が増している今、各大学がどのような人材を育てているのかに注目が集まるでしょう。