日本経済新聞社とテレビ東京が2019年07月26日から2019年07月28日にかけて実施した最新の世論調査の結果が、大きな関心を集めています。今回の調査によれば、安倍内閣の支持率は52%という数字を記録したことが判明しました。これは前回2019年06月の調査結果と比較すると、4ポイントほど数値が減少した形になります。政権の足元がわずかに揺らいでいるようにも見えますが、依然として半数以上の国民から信頼を得ている状況に変わりはありません。
「ちょうどよい」という国民の絶妙なバランス感覚
先の参議院選挙において、憲法改正に積極的な姿勢を見せる「改憲勢力」が、議席の3分の2を維持できなかった点について多くの議論が交わされています。この結果をどのように感じているかという問いに対し、全体の41%の人々が「ちょうどよい結果だった」と回答したことが分かりました。特定の勢力が圧倒的な力を持つことを避けようとする、有権者の賢明な抑制機能が働いた結果だと言えるのではないでしょうか。
ここで改めて解説しますと、「改憲勢力」とは自民党や公明党、日本維新の会など、憲法の議論を進めることに前向きな党派の総称です。SNS上の反応を覗いてみると、「極端な変化を望まない今の空気が反映されている」といった、現状の均衡を肯定的に捉える意見が目立ちます。一方的な独走を許さないという民意が、こうしたインターネット上の発信からも強く感じられるのは非常に興味深い現象だと言えるでしょう。
一方で、将来的な変化を全く望んでいないというわけではないことも、この調査データは示唆しています。自民党の総裁任期中に憲法改正に向けた国民投票を行うことについては、52%の方が賛成の意向を示しているのです。これは反対意見の33%を大きく引き離しており、制度としての憲法を見直す議論そのものには、前向きな姿勢を保っている国民が多いことを物語っているに違いありません。
メディアの編集者としての視点から申し上げますと、この調査結果は「安定の中にある変化」を求める国民の心理を如実に表しています。憲法改正という国家の根幹に関わるテーマだからこそ、強引な数に頼るのではなく、開かれた場での丁寧な議論が必要不可欠なのです。私たちは今後も、政権がこの「ちょうどよい」という民意をどのように政治に反映させていくのか、厳しくも温かい目で見守り続けていく必要があるはずではないでしょうか。