山梨県は、豊かな自然資源を最大限に活用した新しいエネルギーの形を提案します。2019年07月30日、県営の水力発電所から生み出される環境に優しい電気を供給する「ふるさと水力プラン」の運用が、東京電力エナジーパートナーと共同でスタートしました。この取り組みは、二酸化炭素(CO2)を排出しない電力を地元の企業などへ届けることを目的としています。
今回のプランで鍵となるのは、水力発電という再生可能エネルギーの活用です。これは、河川などの水の流れを利用してタービンを回し、発電する仕組みを指します。太陽光や風力と比べて天候に左右されにくく、安定した供給が可能な点が大きなメリットと言えるでしょう。このクリーンなエネルギーを供給することで、地域全体で地球温暖化対策を力強く推進していく構えです。
料金体系には「環境価値」を反映した加算分が含まれていますが、この収益は単なる利益に留まりません。集まった資金は、山梨県内の緑化活動や森林整備といった環境保全事業に役立てられる仕組みになっています。電力を使うことが、そのまま地元の自然を守る活動につながるという循環は、非常に画期的で意義深い試みであると感じます。持続可能な社会を目指す上で、理想的なモデルケースになるはずです。
すでに具体的な導入も進んでおり、コカ・コーラボトラーズジャパンを含む2社が最初の供給契約を締結しました。企業側にとっても、自社で使用するエネルギーをクリーンなものに切り替えることは、ブランドイメージの向上や社会的責任の遂行に直結します。SNS上では「地元の水で動く工場なんて素敵だ」「環境に配慮した製品を選びたくなる」といった、企業の姿勢を支持する好意的な声が数多く寄せられています。
行政と民間企業が手を取り合い、具体的なアクションを起こしたことは、日本のエネルギー政策に一石を投じることになるでしょう。ただ電力を消費するだけの時代から、その背景にある物語や環境への影響を考慮して選択する時代へと、確かな一歩を踏み出した印象を受けます。山梨県が誇る清らかな水が、これからの日本の経済を支える新しい原動力となっていく様子を、期待を込めて見守っていきたいものです。