2019年07月30日、北関東3県の労働局から最新の雇用データが発表されました。6月の有効求人倍率(季節調整値)を確認すると、地域ごとに明暗が分かれる興味深い結果となっています。まず注目すべきは茨城県で、前月から0.02ポイント改善し1.63倍を記録しました。これで2カ月連続の上昇となり、県内の労働市場には力強い活気が感じられます。
有効求人倍率とは、仕事を検索している一人ひとりに対して、企業から何件の求人が出ているかを示す指標のことです。例えば1.63倍という数字は、100人の求職者に対して163件の募集がある状態を指します。この数値が高いほど、働き手にとっては仕事を選びやすい「売り手市場」であることを意味しており、茨城県内の企業は人材確保のために一層の工夫を凝らしている状況が伺えるでしょう。
一方で、栃木県と群馬県では少し異なる動きが見られました。栃木県は前月より0.03ポイントダウンの1.44倍、群馬県も同様に0.03ポイント低下して1.75倍という結果です。両県ともに依然として高い水準を維持してはいるものの、好調だった勢いが一旦足踏み状態となった形ですね。特に群馬県は3県の中で最も高い倍率を誇っていますが、今回の低下転換が一時的なものか注視が必要でしょう。
SNS上では、この発表を受けて「茨城の勢いがすごい」「仕事は見つかるけれど、条件の良い職場は競争が激しい」といったリアルな声が飛び交っています。人手不足を歓迎する声がある反面、企業側からは「募集を出してもなかなか人が集まらない」という切実な悩みも投稿されていました。求職者と企業のミスマッチが、数字の裏側に隠れた課題として浮かび上がっているようです。
編集部としての意見ですが、今回のデータは北関東の経済的な粘り強さを示していると感じます。米中貿易摩擦などの不透明な世界情勢が続く中で、製造業が盛んなこのエリアがこれほどの高水準を保っているのは驚異的です。ただし、単なる数字の上下に一喜一憂するのではなく、今後は「働きやすさ」や「給与水準」といった雇用の質が、より重要視される時代になっていくのではないでしょうか。