2019年6月5日(現地時間)、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、アナハイムで行われたオークランド・アスレチックス戦で「3番・指名打者(DH)」として出場し、チームを劇的なサヨナラ勝利へと導く大活躍を披露しました。この日の大谷選手は、4打数2安打4打点、2得点、1四球という素晴らしい成績を残しましたが、特に注目すべきは、メジャーリーグでの自己最多を更新する4打点を叩き出した点でしょう。2試合連続となる第5号ホームランも飛び出し、まさに試合の主役として輝いています。
試合は点の取り合いとなり、終盤までもつれ込む展開となりました。大谷選手は4回、今季初めての2試合連続ホームランとなる第5号スリーランをセンターフェンスの遥か上空へ運び、チームの逆転に貢献しています。この場面で特筆すべきは、チャンスの局面で確実に結果を残す勝負強さではないでしょうか。「なるべくそういう打席は得点に絡んでいけるような仕事をしたい」と語るように、好機で期待を裏切らない集中力を見せており、その存在感が際立っています。
そして、この日のハイライトは、8回裏に訪れました。チームが8対9と1点ビハインドで迎えたツーアウト満塁の大チャンス。直前の打者であるマイク・トラウト選手が、アスレチックスのベンチから意図的に勝負を避ける敬遠で歩かされた直後の打席です。目の前でチームの主砲が勝負を避けられ、自分との勝負が選ばれたという、大谷選手にとってはメジャーで初めての経験となりました。
しかし、大谷選手は「燃えたというのはない。それだけ(トラウトは)素晴らしい打者」と語り、冷静さを保ち続けていました。フルカウントからの外角の速球を見事に選び、押し出しの四球をもぎ取ります。この時の大谷選手は、思わずバットを地面に叩きつけ、「個人的には本塁打よりうれしかった」と語っているように、その興奮が伝わってきます。この一球を選び抜いた四球を「もらった四球というよりは取った四球」と自賛する通り、彼の打席での研ぎ澄まされた選球眼—球の見極め能力—が、土壇場での同点劇を呼び込み、さらに9回裏のサヨナラ勝ちへの布石となったのです。この四球は、単なる1点以上の価値があるでしょう。
ここ5試合でホームランを3本放ち、複数安打も3度記録するなど、大谷選手のバットから快音が響き渡っています。本人は「良い感じで打席に立てているかな」と手応えを感じているようですが、打率も$.250$まで上昇し、打者としての調子は上向きだと言えるでしょう。SNS上でも、この日の大谷選手の活躍には大きな反響が寄せられています。「野球の神様に愛されている!」「トラウトが歩かされた後に打席が回ってくるなんて、最高のシチュエーションだ」「勝負強さが本当にすごい」といった、興奮の声で溢れているようです。
私見として、大谷選手が持つ類まれな才能は、ただホームランを打つことだけではありません。好機でこそ光る集中力と、今回のように冷静沈着に四球を選び取る選球眼、そしてそれによってチームの勝利を呼び込むクラッチ能力こそが、彼をスーパースターたらしめている要因だと思います。この活躍は、打者として完全に覚醒しつつあることの証明ではないでしょうか。彼のさらなる活躍に、ますます期待が高まるばかりです。