【2019年最新】レアアースとは?中国が世界の7割を生産する理由と米中対立の影響を徹底解説

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ハイテク産業の命脈を握る「レアアース」という言葉を、最近ニュースで目にしない日はありません。2019年08月01日現在、世界はまさにこの希少な資源を巡るパワーゲームの真っ只中にあります。そもそもレアアースとは、スマートフォンや電気自動車のモーター、さらには精密兵器に欠かせない17種類の元素の総称です。現代文明を支える「産業のビタミン」とも呼ばれるこの資源において、中国が圧倒的な存在感を放っているのはご存知でしょうか。

驚くべきことに、2018年の統計によれば、世界で生産されたレアアースの約7割を中国一国が占めています。実は地球全体で見れば、埋蔵量そのものは世界各地に「遍在(あまねく存在すること)」しており、中国の保有分は全体の4割にも満たないのです。それにもかかわらず、なぜ中国がこれほどまでに独走状態にあるのでしょうか。その背景には、他国には真似できないコスト面での優位性と、地質学的な強みが隠されているのです。

中国が「レアアース大国」として君臨する圧倒的な強みとは

中国の強さを支える最大の要因は、採掘に伴う環境負荷とコストの低さにあります。レアアースの抽出過程では、通常「放射性物質」という取り扱いが極めて難しい物質が混じり合うことが一般的です。しかし、中国の鉱床にはこれらを含まない、あるいは極めて少ないタイプが多く存在します。このため、他国が環境対策に莫大な費用を投じるのを尻目に、中国は効率的かつ安価に供給を続けることが可能となりました。まさに天恵の資源環境と言えるでしょう。

SNS上では、この状況に対して「日本の製造業にとっての生命線が握られているようで不安だ」という声や、「環境規制が緩いからこその独占ではないか」といった鋭い指摘が相次いでいます。確かに、特定の国に供給を依存しすぎる構造は、経済安全保障の観点からも大きなリスクを孕んでいます。消費者の間でも、自分たちが使っている最新デバイスの裏側に、こうした国際情勢のパワーバランスが潜んでいることへの関心が高まっているようです。

さらに見過ごせないのが、激化する米中対立の行方です。現在、中国はレアアースを単なる輸出製品ではなく、強力な「外交カード」として位置づけています。アメリカへの輸出を制限するのではないかという観測が広まっており、これが実現すれば世界経済への打撃は計り知れません。私は、資源を武器化する手法は一時的な利益をもたらすかもしれませんが、長期的には代替技術の開発や供給網の多極化を加速させると考えています。

今後は、中国一極集中からの脱却を目指す動きが世界中で加速するはずです。他国での鉱山開発や、レアアースを使わない技術革新、さらにはリサイクル技術の向上が期待されます。2019年08月01日時点でのこの緊張感は、将来の資源戦略を大きく変える転換点として記憶されることになるでしょう。私たち消費者の立場からも、身近な製品の裏側にある「資源の政治学」を注視し、多角的な視点を持つことが求められています。

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