東京・大田区に拠点を置く市村清新技術財団が、2019年度の「新技術開発助成金」第1次助成の贈呈先として、極めて独創性の高い技術を持つ精鋭7社を選出しました。この助成金は、単なる研究支援に留まらず、将来的に大きな経済効果が期待できる技術の実用化を強力にバックアップすることを目的としています。贈呈式は2019年08月02日に執り行われる予定であり、次世代の産業界を担う顔ぶれが揃いました。
今回の選考で大きな注目を集めているのが、福井県越前市の武生特殊鋼材によるチタン素材の製造技術です。刃物などに利用されるチタンは非常に優れた特性を持ちますが、製造コストの高さが課題でした。同社は、高品質でありながら低コストで提供できる画期的な手法を開発しており、伝統的な職人技と最新テクノロジーの融合に期待が寄せられています。SNSでは「日本の包丁がさらに進化するのか」「チタンの普及が加速しそう」といった期待の声が早くも上がっています。
医療や環境保全の分野でも、驚くべき技術が採択されました。横浜市の智科環球は、空気や水の中に潜む目に見えない有害物質、さらにはウイルスまでも効率的に収集できる特殊な「膜」の開発に取り組んでいます。また、千葉市のスペクトラ・クエスト・ラボは、半導体レーザーを活用することで、これまで大型で高価だった生体内検査装置を小型化し、かつ低価格で提供する技術に挑みます。こうしたライフサイエンス分野の技術革新は、私たちの健康を守る重要な鍵となるでしょう。
今回、7社に対して贈呈される助成額は、合計で1億2350万円という莫大な規模にのぼります。一つひとつのプロジェクトが実用化フェーズに進むことで、日本の技術競争力が一層高まることは間違いありません。私個人の見解としては、こうした「実用化の一歩手前」という最も資金を必要とする段階で、財団が民間企業の挑戦を後押しする姿勢は、日本のイノベーションを停滞させないための生命線であると感じています。
また、今回の発表を機に、自身も挑戦したいと考える企業も多いのではないでしょうか。2019年度の第2次分の申請受付については、2019年10月01日から2019年10月20日までの期間で実施される予定となっています。優れた技術を世に送り出したいと願う経営者の皆様にとって、このチャンスは絶好の飛躍の場となるはずです。世界を変える可能性を秘めた新技術が、ここから次々と誕生していく未来が非常に楽しみですね。