神奈川県内を走る相模鉄道が、まさに今、歴史的な転換期を迎えようとしています。2019年11月30日に予定されているJR東日本との相互直通運転の開始は、沿線住民にとって長年の悲願とも言える大イベントです。これに合わせ、相鉄グループは「相鉄デザインブランドアッププロジェクト」を強力に推進しており、鉄道のイメージを根底から塗り替えようと奮闘しています。
今回の改革で最も目を引くのは、車両の外観を一新するブランドカラー「ヨコハマネイビーブルー」の導入でしょう。この色は横浜の海をイメージした深い濃紺色で、都会的で洗練された印象を放っています。相鉄は2024年度を目途に、保有する全47編成の車両をこの気品あるネイビーに統一する計画を立てており、ブランドの象徴として定着させる狙いがあるようです。
SNS上ではこの新しいカラーリングに対し、「高級感があって格好いい」「まるでおしゃれな特急列車のようだ」といった好意的な意見が数多く投稿されています。これまでの「地味なローカル線」というイメージを払拭し、都心の洗練された車両と並んでも遜色のない存在感を示したいという、同社の並々ならぬ気概がSNSの熱量からも伝わってきます。
都心直通と駅のバリアフリー化がもたらす沿線の新たな価値
相互直通運転とは、異なる鉄道会社同士が互いの線路に車両を乗り入れさせ、乗り換えなしで運行することを指します。2019年11月からは海老名駅から新宿方面へダイレクトにアクセスが可能となり、利便性は飛躍的に向上する見込みです。これまで乗り換えを余儀なくされていた通勤・通学客にとって、この時間短縮は生活の質を大きく変えるきっかけとなるでしょう。
ハード面の進化は車両だけにとどまらず、駅施設の刷新も急ピッチで進められています。特に運行の要となる西谷駅や、始発駅である海老名駅などでは、大規模な設備更新が実施されています。ここで重視されているのが、高齢者や車椅子利用者、ベビーカーを使う方々が安心して利用できる「バリアフリー」の徹底であり、誰もが使いやすい公共交通機関への脱皮を図っています。
私は、今回の相鉄の戦略は単なる輸送サービスの改善を超えた、「街づくり」そのものであると感じています。都心へのアクセスが劇的に良くなることで、家賃を抑えつつ快適な暮らしを求める若者世代の定住が促進されるはずです。美しいネイビーの電車が走る街としてブランド力が確立されれば、沿線全体の不動産価値や活気も自ずと高まっていくのではないでしょうか。
2019年08月01日現在、相鉄線沿線は新時代の幕開けに対する期待感に包まれています。単なる移動手段から、乗ること自体が誇らしくなるような鉄道へ。11月の直通運転開始を皮切りに、相模鉄道がどのような進化を遂げ、横浜北西部の風景を変えていくのか目が離せません。新しく生まれ変わる相鉄線が、多くの人々に愛される存在になることを期待しています。