2019年08月01日より、千葉県全域を舞台にした熱い戦い「J1グランプリ」がいよいよ幕を開けます。このイベントは県内の博物館や資料館が手を取り合い、地元から発掘された縄文時代の遺物の中からナンバーワンを決めようという、非常にユニークな試みです。エントリーしたのは、愛らしい表情で知られる「ミミズク土偶」をはじめとする、選りすぐりの33点となっています。
「土偶」とは、縄文時代に粘土で作られた人形で、多くの場合、女性を模して豊かな実りや安産を願う呪術的な道具として使われたと考えられています。今回の企画では、こうした歴史的価値の高い遺物たちが、まるでアイドルの総選挙のように人気を競い合うのです。県内約500カ所に投票箱が設置されており、身近な場所から気軽に推しの遺物へ一票を投じることが可能でしょう。
SNS上でもこの取り組みは大きな話題を呼んでおり、「自分の地元から出た土偶を全力で応援したい」といった郷土愛あふれる声や、「縄文のデザインは現代でも通用するほどおしゃれ」といった驚きの反応が広がっています。単なる展示に留まらず、参加型イベントにすることで、これまで考古学に馴染みがなかった層からも熱烈な視線が注がれているようです。
編集者の私個人としても、この試みは素晴らしいと感じてやみません。教科書の中にある「古い物」という認識を塗り替え、数千年前の造形美を現代の感性で楽しむことは、私たちのルーツを再発見する貴重な機会となるはずです。2019年12月に発表されるグランプリ作品は、翌年度の展覧会で主役を務めることが決まっており、どの遺物が栄冠に輝くのか期待に胸が膨らみます。