金融業界に激震が走るような、驚きのニュースが飛び込んできました。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、2019年08月01日付で、次世代の高速決済インフラを開発する子会社「Global Open Network(GO-NET)ジャパン」の最高経営責任者(CEO)として、徳永信二氏を迎え入れたのです。徳永氏は、インターネットの通信速度を劇的に向上させる「コンテンツ配信ネットワーク(CDN)」で世界を牽引する、アカマイ・テクノロジーズの日本法人で社長を務めた実績を持つ、データのスペシャリストです。
今回の人事により、MUFGが掲げる「2020年前半の決済基盤完成」という目標は、一気に現実味を帯びてくるでしょう。GO-NETが活用するのは、近年大きな注目を集めている「ブロックチェーン」という技術です。これは、ネットワーク上の参加者全員で取引データを共有・監視し合うことで、データの改ざんを極めて困難にする仕組みを指します。徳永氏のようなITのプロフェッショナルが舵取りを担うことで、堅実な銀行の信頼性と、最先端テクノロジーのスピード感が融合することが期待されます。
SNS上では、この異例の抜擢に対して「メガバンクの本気度を感じる」「既存の銀行の枠組みを超えた決済システムが誕生するのではないか」といった期待の声が続出しています。単なるシステムの構築にとどまらず、実際にサービスを普及させるための営業体制も本格化するとのことで、私たちの生活がより便利になる未来を予感させます。特に、大量のデータを瞬時に処理する能力に長けた徳永氏の手腕が、決済という極めて高い信頼性が求められる分野でどう発揮されるのか、注目が集まっています。
デジタル経済の覇権を狙うMUFGの「攻め」の姿勢とその可能性
筆者の視点から見れば、今回の人事はMUFGによる非常に戦略的で「攻め」の決断であると感じます。これまで、銀行は守りの姿勢が強いと言われてきましたが、世界的なテック企業が金融分野に進出するなかで、自らがテクノロジー企業へと進化しようとする強い意志が伺えます。特に、世界最高水準のデータ配信技術を知り尽くした人物をトップに据えることは、単なるスピードアップだけでなく、世界規模で通用するスケーラビリティ(規模の拡張性)を見据えた布石と言えるでしょう。
2019年08月02日現在の動きを見る限り、この新体制によって開発と営業が一体となった強力な推進力が生まれることは間違いありません。これから2020年のサービス開始に向けて、どのようなパートナー企業を巻き込み、新しい「お金の動かし方」を提示してくれるのでしょうか。銀行という伝統的な土壌に、シリコンバレー流のデータ戦略が植え付けられたことで、私たちの財布代わりとなるスマートフォンの向こう側にある景色が、劇的に変わる日はすぐそこまで来ているのかもしれません。