2020年のホワイトハウス入りを目指す戦いが、いよいよ熱を帯びてきました。ミシガン州デトロイトにおいて、2019年07月30日から2019年07月31日にかけての2日間、民主党の候補者による第2回テレビ討論会が開催されました。この舞台では、世論調査で独走を続けるジョー・バイデン前副大統領を、若手や中堅の候補者たちが一斉に標的にするという、まさに「バイデン包囲網」とも言える激しい論戦が繰り広げられたのです。
特に注目を集めたのは、前回6月の討論会でバイデン氏を人種問題で追い詰めたカマラ・ハリス上院議員との再対決でしょう。ハリス氏は今回、バイデン氏が掲げる医療保険改革案をやり玉に挙げ、「あなたの案では1000万人もの人々が無保険のまま取り残されてしまう」と鋭い言葉で攻め立てました。しかし、前回の苦い経験を糧にしたのか、今回のバイデン氏は一味違いました。彼はハリス氏の案こそが現実味に欠けると一蹴したのです。
守勢から攻勢へ!バイデン氏が見せた「大統領の風格」
バイデン氏は、ハリス氏の主張する改革案はあまりにも曖昧であり、そのような計画では現職のトランプ大統領には到底太刀打ちできないと強調しました。さらに、彼女の案が中産階級への増税を隠蔽しているのではないかと厳しく指摘し、見事な反転攻勢を見せたのです。こうした力強い姿勢には、SNS上でも「今日のバイデンはエネルギーに満ちている」「反撃のキレが素晴らしい」といったポジティブな反応が続々と寄せられています。
攻撃の手を緩めない他の候補者たちも、バイデン氏の過去の言動を厳しく追及しました。例えば、キルステン・ジルブランド上院議員は、バイデン氏が過去に「女性が働くことは家族の劣化につながる」といった趣旨の発言をしたと指摘し、女性の権利軽視であると非難の声を上げました。また、ニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏は、バイデン氏の背後にいる富裕層の献金者たちとの繋がりを問題視し、庶民の味方ではないと断じたのです。
絞り込まれる候補者たち!次なる戦いの舞台へ
多くの批判にさらされながらも、バイデン氏がこれらを冷静に、かつ論理的に跳ね除けたことは、米メディアからも高く評価されています。政治専門サイト「ポリティコ」は、今回の彼のパフォーマンスが、一抹の不安を抱いていた支持者たちを安心させるに十分なものだったと報じました。まさに「本命」としての意地と実力を世界に見せつけた一夜になったと言えるでしょう。私個人としても、混迷を極める予備選において、彼の安定感は大きな武器になると感じています。
さて、この民主党候補者たちのサバイバルレースはさらに過酷さを増していきます。次回の9月の討論会からは、参加資格のハードルが一段と高く設定される予定です。現在20人ほどいる候補者は、一気に10人程度まで絞り込まれる見通しとなっており、真に実力のある者だけが生き残るステージへと移行します。今後も10回にわたる討論会が予定されており、誰がトランプ大統領への挑戦権を手にするのか、一刻も目が離せません。