米FRBの利下げ判断が日本市場を揺らす!クレディ・スイスが読み解く日本株の行方

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2019年08月01日、米連邦準備制度理事会(FRB)は、およそ10年半ぶりとなる政策金利の引き下げに踏み切りました。しかし、この歴史的な決断が市場に安心感をもたらすかと思いきや、パウエル議長が放った一言が波紋を広げています。議長は今回の措置を、長期的な利下げサイクルの始まりではなく、あくまで景気後退を未然に防ぐための「サイクル半ばの調整」であると表現したのです。この発言は、さらなる緩和を期待していた投資家にとって、冷や水を浴びせられたような形となりました。

クレディ・スイスのジョン・ウッズ氏は、このパウエル議長のスタンスを重く受け止めています。同氏は、FRBが年内に追加利下げを行う可能性は極めて低いとの見通しを示しました。金融市場では「予防的利下げ」という言葉が注目されています。これは、現状で景気が悪化しているわけではないものの、将来的なリスクを考慮して先手を打つ対策を指します。ウッズ氏は、今回の利下げがまさにその性質のものであり、連続的な金融緩和を期待するのは時期尚早だと警鐘を鳴らしているのです。

こうした米国の動きは、海を越えた日本株市場にも大きな影を落としています。日本株はもともと米国株との連動性が非常に高く、ニューヨーク市場が揺れれば東京市場も敏感に反応する宿命にあります。SNS上では「せっかくの利下げなのに、パウエル氏の発言が強気すぎて株が売られるなんて」といった戸惑いの声や、「日本株は米国頼みだから、向こうが崩れると逃げ場がない」といった悲観的な意見が目立っています。投資家のマインドは、期待から慎重姿勢へと一気に傾いているようです。

さらに、日本国内に目を向ければ、2019年10月に控えている消費税増税への懸念も、投資家が買いをためらう大きな要因となっています。ウッズ氏が指摘するように、外部環境の不透明感に加え、国内の景気下押しリスクが意識される中では、日本株を積極的に買い進める材料が乏しいのが現状でしょう。今回の利下げをめぐる混乱は、まさに「市場との対話」の難しさを浮き彫りにしました。私個人としても、当局のわずかな言葉選びが、これほどまでに世界のマネーフローを翻弄する今の相場環境には、強い警戒が必要だと感じています。

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