大阪取引所が発表した2019年7月のデリバティブ売買高は、前年の同じ時期と比較して13.3%も減少する結果となりました。この「デリバティブ」とは、株式や債券といった本来の金融商品から派生して生まれた取引の総称で、日本語では「金融派生商品」と呼ばれています。少額の資金で大きな利益を狙える反面、相場の変動が激しい時に活発化する性質を持っているのが特徴です。
今回の落ち込みについて、市場では日経平均株価の値動きが非常に限定的だったことが大きな要因だと指摘されています。投資家にとって、価格の変動、いわゆる「ボラティリティ」は収益を得るための絶好のチャンスとなります。しかし、2019年7月は価格が凪(なぎ)のような状態が続いてしまったため、積極的に売買を行おうとするニーズがなかなか盛り上がらなかったのでしょう。
SNS上では、こうした市場の静けさに対して「取引したくても動かないから手が出せない」といった嘆きの声や、「嵐の前の静けさではないか」と警戒を強める意見が散見されます。投資のプロから個人投資家に至るまで、市場全体が次なる大きなトレンドを待ちわびている様子が、こうしたネット上の反応からも色濃く反映されているように感じられてなりません。
編集者の視点から言えば、こうした売買高の減少は単なる数字の低下ではなく、投資家たちの「様子見」の姿勢が具現化したものだと捉えています。無理に動かないという選択も立派な投資戦略の一つではありますが、市場の活気が失われることは経済全体のダイナミズムを損なう懸念も孕んでいます。今はじっくりと力を蓄え、次に訪れるチャンスを逃さない準備が必要な時期と言えるでしょう。