2019年11月に開催される野球の世界大会「プレミア12」に向けて、日本代表「侍ジャパン」が2019年10月下旬から本格的な強化合宿をスタートさせます。この大会は、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する、世界ランキング上位12カ国が覇を競う最高峰の舞台です。いよいよ始まる決戦に向け、野球界の視線が一気に熱を帯びてきました。
指揮を執る稲葉篤紀監督は、今回の合宿に向けて「選手を試す時期はもう終わりました。これからは勝てるチームを作ります」と力強く宣言しています。2017年の就任以来、若手からベテランまで幅広く選手を見極めてきた指揮官が、ついに勝利至上主義へと舵を切りました。その覚悟の裏には、自国開催となる2020年の東京五輪を見据えた並々ならぬ決意が感じられます。
侍ジャパンにとって、2015年に開催された前回の「プレミア12」での敗戦は、忘れることのできない痛恨の記憶です。準決勝での逆転負けという悔しさを教訓に、今回は文字通り「最強の布陣」で大会に臨むことが期待されています。SNS上でも「稲葉監督の言葉に鳥肌が立った」「今度こそ世界一の瞬間を見せてほしい」といった、ファンの期待がこもったコメントが相次いでいます。
ここで改めて解説しますと、「プレミア12」とは野球のナショナルチームによる国際大会で、4年に一度開催されるイベントです。特に今回は2020年の大舞台を前にした前哨戦としての意味合いが強く、各国の戦力も過去最高レベルになると予想されます。日本がこの荒波をどう乗り越え、結束力を高めていくのかが、最大の注目ポイントとなるでしょう。
私は、稲葉監督の「勝てるチーム」という言葉に、単なる勝利以上の重みを感じます。これまでの親善試合で見せた「育成」の側面を捨て、結果だけを追求する姿勢は、プロとしての究極の姿ではないでしょうか。選手のコンディション調整など課題は山積みですが、日本代表としての誇りを胸に、泥臭く勝利をもぎ取る姿をファンは待ち望んでいるはずです。