【インバウンド旋風!】東北の外国人宿泊者が過去最高を更新!雪景色と新路線が牽引する観光客誘致の秘密

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2019年1月~3月の統計で、東北地方がインバウンド観光の大きな波に乗っていることが明らかになりました。観光庁が発表した宿泊旅行統計調査の第二次速報値によれば、東北6県における外国人延べ宿泊者数は、前年同期比でなんと27パーセント増の36万4,490人を記録いたしました。これは5期連続の過去最高更新という快挙であり、全国平均の22パーセントを上回る顕著な伸び率を示しています。特に、冬季の魅力を求めて中国やオーストラリアから訪れる旅行客がウインタースポーツを目的に増加したことが、この勢いを力強く後押ししていると言えるでしょう。

このデータは、従業員数10人以上の宿泊施設に滞在した外国人の数を集計したもので、その内訳を見てみましょう。地域別では、宮城県が際立って高い伸びを見せており、65パーセント増の10万5,960人で最多の宿泊者数となりました。これは、東北地方の玄関口である仙台市の交通利便性が向上した結果、そこを拠点とした東北各地への周遊旅行が増えていることが要因として考えられます。また、福島県も64パーセント増の4万8,630人と、驚異的な伸び率を達成しております。この背景には、雪景色などの美しい風景がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて世界中に拡散された影響で、特にタイからの旅行客が増加したという、SNS時代の観光誘致の成功例が垣間見えるでしょう。

国や地域別に注目してみますと、台湾からの旅行客が引き続き最も多く、前年比20パーセント増の14万7,900人を占めました。これに中国、そして韓国が続く形です。アジア圏からの根強い人気が、東北地方の観光を支えていることが分かりますね。また、単月の動きを見てみると、2019年3月は前年同月比20パーセント増の8万7,750人となり、特に岩手県では80パーセント増の1万9,710人と、全県中で最も高い伸び率を達成しました。この急増の要因は、2019年1月末に就航した花巻空港と上海を結ぶ定期便の認知度が高まり、利用者が増えたことにあります。定期便という「交通の要衝」が、新たな客層を呼び込む鍵となったと言えるでしょう。

SNSでの反響と今後の展望

この過去最高の宿泊者数というニュースは、SNSでも大きな反響を呼んでいます。「#東北インバウンド」や「#雪景色最高」といったハッシュタグとともに、美しい雪景色の写真や、東北の食文化を楽しむ動画などが数多く投稿され、「東北ってこんなに魅力的だったんだ!」「次の旅行先は東北に決定!」といった、ポジティブなコメントが溢れかえっています。タイからの旅行客増加に見られるように、SNSの視覚的な訴求力と拡散力は、従来の観光プロモーションでは届かなかった層にリーチする強力な武器となっていることがうかがえます。

私見を述べさせていただきますと、この東北地方の躍進は、交通アクセスの改善と地域資源の魅力が有機的に結びついた結果です。特に、地方空港の国際定期便の就航は、観光客にとっての「敷居」を大きく下げることになります。また、東北が誇る豊かな自然、特にウインタースポーツの資源は、世界的に見ても高い競争力を持っていると確信しています。今後は、宿泊者数が急増しているからこそ、地域住民と旅行客双方にとって持続可能な観光のあり方を模索していくことが重要になるでしょう。この勢いを一時的なブームで終わらせることなく、質の高いサービスと、地域の「おもてなしの心」で、インバウンドを東北の文化として定着させていくべきだと考えます。

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