【長野県景気】米中貿易摩擦の波紋?日銀が2019年6月も「緩やかな拡大」維持の裏側を徹底解説!

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2019年6月6日、日本銀行松本支店が発表した最新の金融経済動向は、長野県内の景気について「生産の一部に弱めの動きが見られますが、緩やかに拡大している」という判断を、3ヶ月連続で据え置きました。全体としては明るいトーンが保たれているものの、その内側には、世界経済の大きなうねりが影を落とし始めている様子がうかがえるでしょう。特に製造業、すなわち、ものづくり産業においては、国際的な緊張が徐々に影響を広げているようです。

この「緩やかな拡大」という判断は、県内経済が引き続き成長軌道にあることを示唆しています。しかし、その背景には、世界的な貿易問題、特に米中貿易摩擦という、巨大な要因が存在しています。この貿易摩擦とは、アメリカと中国の間で繰り広げられている、貿易や経済に関する様々な規制や報復措置のこと。これが世界のサプライチェーン(部品の調達から製造、販売に至る一連の流れ)を通じて、長野県の企業にも間接的に波及し始めているのです。

具体的に見てみると、長野県が強みとする製造業のうち、半導体・電子部品関連の分野で影響が顕著になっています。米中貿易摩擦によるスマートフォン(多機能携帯電話)の需要鈍化が、部品メーカーの生産に響いているという状況です。さらに、自動車などに使われるモーターや、工場で使われる生産用機械の部品に対する需要にも、その波紋が及び始めています。

一方、全てが落ち込んでいるわけではありません。国内市場や、貿易摩擦の影響が比較的少ない米国向けの機械・電子部品の生産は、依然として堅調に推移していると報告されています。また、多くの企業が依然として受注残、つまり注文を受けているものの、まだ納品できていない製品のストックを抱えており、企業の設備投資(生産能力を高めるための機械や工場への投資)は増加傾向にある点も、景気を下支えする重要な要素です。

企業の動向だけでなく、私たちの生活に直結する個人消費も底堅い状況が続いています。特にエアコンなどの家電製品の販売が好調で、消費者の購買意欲は衰えていないと言えるでしょう。また、新車販売も引き続き好調に伸びており、消費者マインド(消費者の景気や家計に対する意識)は一定の水準を保っていると見てとれます。

この日銀の景気判断に対して、SNS上では「地元企業の体感はもっと厳しい」「米中摩擦の影響が長野まで来ているのは驚き」といった、懸念を示す反響も一部で見受けられました。しかし、一方で「堅調な企業も多いので、全体としてはまだ大丈夫」という楽観的な意見もあり、今後の動向に注目が集まっています。

私見としては、長野県経済が「緩やかに拡大」を維持していることは心強い事実ですが、今回の発表で示された懸念は、決して軽視できません。世界経済の不安定要素が、地方経済にも影響を及ぼし始めていることを明確に示しているからです。日銀松本支店も、今後の県内経済について、2019年5月の米政府による対中制裁強化などの影響がこれから顕在化する可能性があるとし、摩擦の長期化も予想されることから、一層注意深く動向を見守っていくとしています。

私たちメディアとしても、国際情勢が地元企業の活動や、ひいては県民の生活にどのような影響をもたらすのか、引き続き「長野県 景気動向」を注視し、「米中摩擦 長野」の影響を分かりやすくお伝えしていく必要があると考えています。今後の貿易摩擦の展開や、企業の対策次第で、この「緩やかな拡大」の持続性が左右されることでしょう。

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