【低コスト化を実現】農機運搬の革命児!両備ホールディングスの新型トレーラーが大規模農業の救世主になるか?

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2019年6月7日、岡山市に本社を置く両備ホールディングスから、公道を走行可能な農機具運搬専用のトレーラーが新たに登場し、大きな注目を集めています。この革新的な製品は、特に北海道や九州などの大規模農業法人をターゲットに開発され、農業現場の運搬コスト削減という長年の課題に一石を投じるものと期待されています。

今回発売されたトレーラーは、安全面への配慮も万全で、急ブレーキの際に車輪がロックして横滑りするのを防ぐ「ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)」を搭載しています。これにより、公道での運搬における安全性が大幅に向上しているのです。最大で4.3トンまでのコンバインやトラクターといった大型の農機具を積載でき、初年度は30台の販売を目指すという意欲的な目標が掲げられています。

この新型トレーラー最大の魅力は、その経済性の高さにあると言えるでしょう。これまでは、およそ4トンクラスの農機具を運ぶ際、一般的に8トン級の大型トラックが必要でした。しかし、両備ホールディングスが開発したこのトレーラーであれば、なんと2〜3トンクラスの小型トラックでの牽引(けんいん)が可能となります。この変更により、トラック本体の購入費用を含めたトータルコストは、従来の方法と比較して500万円以上も削減できるという試算が示されています。

また、利便性にも徹底的にこだわって開発されました。岡山市内の農業法人の協力を得て、1年以上の時間をかけて開発された本製品は、荷台の高さが軽トラックとほぼ同じ75センチに設定されており、農機具の積み下ろし作業が格段に楽に行えるよう工夫されています。さらに、床板にはあえて木材を採用。これにより、農機具のゴム製クローラー(履帯、りたい:走行用のキャタピラのこと)が傷つきにくく、雨天時でも滑りにくいという実用的なメリットを生み出しています。積載重量が最大6トンのより大きなタイプもラインナップされており、多様なニーズに対応できるでしょう。

両備ホールディングスの小嶋光信会長は、「日本の農業が目指す大規模化や自動化の波に対応できる製品を提供したい」との考えを示されています。まさに、このトレーラーは、日本の農業の競争力向上を側面から支援する強力なツールとなり得るでしょう。価格は410万円に設定されていますが、初期投資を大きく抑えたい大規模農家にとって、この価格は非常に魅力的だと言えるのではないでしょうか。今後は、建設機械(建機)の運搬向け製品の開発も進められる計画で、運搬分野における同社の技術革新に期待が高まります。

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