2024年9月2日、北海道経済産業局は「GX(グリーントランスフォーメーション)推進チーム」の初会合を開催しました。GXとは、脱炭素社会への移行を進める取り組みのことで、再生可能エネルギーの導入や水素などのクリーンエネルギーの供給体制を整える重要なプロジェクトです。北海道は風力や水素などの再生可能エネルギー資源が豊富な地域であり、これを活かしたGXの推進は地域経済の発展にも直結すると期待されています。
この推進チームは、2024年8月末に北海道経済産業局内で発足し、38人のメンバーが課を超えて連携する形で編成されました。チームの長には鈴木洋一郎局長が就任し、「GXの視点を一貫して貫きながら、GX推進機構や自治体、関連機関と緊密に連携し、北海道のGX推進をさらに強化する」と意気込みを語りました。
また、GX推進に特化した新たな管理職「北海道GX推進官」も設けられ、資源エネルギー庁の風力事業推進室長を務めていた福岡功慶氏が就任しました。チームの取り組みとしては、再生可能エネルギーの導入促進、水素などの脱炭素燃料の供給体制の構築、関連市場の開拓などが挙げられています。さらに、9月2日に開設された「GX推進機構北海道デスク」や、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が2024年10月に岩内町に設置する「洋上風力調査北海道連絡事務所」とも連携を深め、具体的な事業推進を進めていく方針です。
SNSでは、「北海道がGXの中心地になりそう」「風力発電や水素の活用が進めば、地域経済の活性化にもつながる」と期待の声が上がる一方で、「GXの名のもとに環境破壊が進まないか心配」「地元企業や住民との対話を重視してほしい」といった慎重な意見も見られます。
北海道は、日本国内でも特に再生可能エネルギーのポテンシャルが高い地域とされており、GXの推進は今後の経済成長にも大きな影響を与えるでしょう。新たな組織の設立によって、再生可能エネルギーの利活用がどこまで進むのか、今後の展開に注目が集まります。