岩手県盛岡市に本社を構える福祉スタートアップ「ヘラルボニー」が、フランス・パリに初の海外子会社を設立しました。新会社「ヘラルボニー・ヨーロッパ」は、同社の商品を海外市場へ広める拠点となるだけでなく、欧州のアーティストを発掘する新たな拠点としての役割も担います。
ヘラルボニーは、知的障害のあるアーティストの作品を活用し、アートを軸とした社会変革を目指す企業です。今回のフランス進出は、同社の理念が国境を越えて広がる第一歩となります。新会社の最高経営責任者(CEO)には、ヘラルボニーの最高執行責任者(COO)を務める忍岡真理恵氏が就任。パリの世界最大級のスタートアップ支援施設「ステーションF」に入居し、2024年9月から本格的に活動を開始します。
忍岡氏は、「ヘラルボニーが掲げるミッションは普遍的であり、アートやクリエイティブの力は国境を超えます。まずはパリを拠点に、ヘラルボニーの輪を広げていきたい」とコメント。マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社を経て、2023年11月からヘラルボニーのCOOとして活躍してきた彼女のリーダーシップに期待が高まります。
このニュースに対し、SNSでは「ヘラルボニーの挑戦にワクワクする」「日本発の福祉スタートアップが海外に進出するのは誇らしい」「アートの力で社会を変える取り組みが、フランスでどのように受け入れられるのか楽しみ」といった声が寄せられています。ヘラルボニーのヨーロッパ進出がどのような影響をもたらすのか、今後の動向に注目が集まるでしょう。