東京都は2024年9月2日、0〜18歳の子どもを対象に1人あたり月5,000円を支給する「0・18サポート」において、合計1,205人(対象児童1,694人)に対し、総額1億2,141万円の誤支給が発生していたことを明らかにしました。誤って支給された金額は最大で1人8万円に上り、都は対象者に順次電話で連絡を取り、返還や今後の支給額からの相殺を求める方針です。
今回の誤支給は、複数の方法で重複申請したケースや、2023年度にすでに受給しているにもかかわらず、2024年度分として改めて申請したケースで発生しました。本来、2023年度に受給した人は再申請の必要がなかったものの、一部の申請者が誤って申請を行い、適正なチェックが行われなかったことで二重支給につながったとみられています。この問題は、受給者からの問い合わせをきっかけに発覚しました。
原因は、重複申請を検知するシステムの条件設定に誤りがあったためです。東京都は申請者の氏名、ふりがな、生年月日、住所が一致した場合に重複を検知する仕組みを採用していました。しかし、マイナンバーカードを利用した申請者については、同カードにふりがなのデータが含まれていないため、正しく判定できずにチェックをすり抜けてしまったことが判明しました。
都福祉局の担当者は、「大規模な誤支給であり、事態を重く受け止めている。今後、再発防止に努める」とコメントしています。この発表を受け、SNSでは「税金の使い方がずさんすぎる」「マイナンバーカードのデータ仕様に問題があるのでは?」「返還手続きが大変そう」といった批判や疑問の声が相次いでいます。今後、東京都がどのように対応し、同様の問題を防ぐ仕組みを整えるのか、引き続き注目が集まりそうです。