鈴与がCO2排出量を可視化する無料ツールを公開 物流業界の脱炭素化を支援

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物流大手の鈴与は、荷物の出発地と到着地を入力するだけで、二酸化炭素(CO2)の排出量を簡単に算出できるオンラインツールを公開しました。このツールを活用することで、トラックの大きさやフェリーの利用有無によるCO2排出量の違いを比較でき、荷主が環境負荷の少ない輸送ルートを選択する際の参考にできる仕組みです。物流の脱炭素化が求められるなか、「そもそもCO2の排出量がどれくらいなのか分からない」という事業者も多いため、鈴与はこのツールを無料で提供し、持続可能な物流の第一歩として活用してもらう考えです。

ツールは鈴与の公式サイトで公開されており、郵便番号や住所、荷物の総重量を入力するだけで排出量を自動計算できます。メールアドレスなどの登録は不要で、誰でも手軽に利用可能です。例えば、鹿児島市から東京都千代田区まで20トンの貨物を運ぶ場合、フェリーを活用したルートとして博多港や大分港から有明港までの経路が提案され、陸運以外の選択肢も提示されます。

鈴与は物流業界の省人化と脱炭素化を推進する一環として、トラック輸送の一部を海運などに切り替える「モーダルシフト」に力を入れています。現在、製造業を中心にサプライチェーン全体の環境負荷低減が求められており、企業がカーボンニュートラルを目指すうえで、このツールを活用したCO2排出量の見える化が重要なポイントになりそうです。

SNSでは「こういうツールが無料なのはありがたい」「環境負荷を意識した物流の時代が来た」「フェリーを活用した輸送の可能性をもっと知りたい」といった反応が寄せられています。今後、物流業界における脱炭素化の流れが加速するなかで、このツールがどのように活用されるのか注目されるでしょう。

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