名古屋市内の主要百貨店4社5店舗が2024年9月2日に発表した8月の売上高(速報値)は、前年同月比5%増の324億円となりました。夏休みシーズンによる帰省土産の需要が高まったほか、男性の間でも日傘の利用が広がり、夏物雑貨が好調に推移しました。ただし、台風10号の影響で来店客数は各社とも伸び悩み、一部で減少が見られました。
JR名古屋高島屋の売上は前年同月比8%増の143億円を記録。食品売り場では、「さんわ」や「矢場とん」など名古屋名物を扱う店舗が特に好調で、前年を大きく上回る売上を達成しました。松坂屋名古屋店では、店外で開催した高級品の大型催事が人気を集め、売上増に貢献しました。
名古屋三越は、栄店と星ヶ丘店を合わせた売上高が前年同月比3%増の62億円。名鉄百貨店では美術催事が成功し、絵画などの高額美術品の売上が前年同月比40%増と大きく伸びました。
しかし、台風10号の影響で来客数は減少傾向にあり、特にJR名古屋高島屋では8月27日から31日の来客数が前年同期比の約7割に落ち込むなど、悪天候による影響が顕著に表れました。
SNSでは「名古屋めしの人気がすごい」「男性の日傘利用が増えてるのは興味深い」「台風さえなければもっと売上が伸びたのでは」といった声が寄せられています。今後、秋の催事シーズンに向けて、各百貨店がどのような販売戦略を打ち出すのか、注目が集まりそうです。