富山県は2024年9月2日、一般会計で総額108億6,165万円となる9月補正予算案を発表しました。今回の補正予算では、能登半島地震からの復旧・復興支援として約30億円を計上し、農業施設や水産施設の再建に加え、国指定文化財である瑞龍寺や勝興寺の修復にも充てる方針です。
また、公共交通や物流の維持にも力を入れています。県内のバス事業者と連携し、バス運転手の確保対策として400万円を計上。さらに、トラック運転手の時間外労働規制が強化される「物流2024年問題」に対応するため、業務の効率化に取り組む事業者を支援する目的で1,050万円を充当します。
そのほか、旧近代美術館(富山市)の解体および跡地の緑地化に向けた実施設計費として1,150万円を計上。県内の景観整備にも取り組む考えです。
SNSでは「能登半島地震の復興支援が急がれる」「バスや物流の維持は生活に直結する重要な課題」「旧近代美術館の跡地活用がどうなるのか気になる」といった声が上がっています。震災復興とインフラ維持を軸にした今回の補正予算が、地域の活性化にどのように貢献するのか、今後の動向が注目されます。