ヒルトンが関西で出店攻勢 大阪・京都に新ホテル、万博を見据え成長戦略を加速

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米ホテル大手のヒルトンが、関西圏で積極的な出店を進めています。2024年9月には、大阪と京都で新たに2つのホテルを開業し、2025年には最上級ブランド「ウォルドーフ・アストリア」の大阪進出も控えています。

ヒルトンは、2024年5月に「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」を開業したばかりですが、9月6日には大阪・梅田に「キャノピーbyヒルトン大阪」、12日には「ヒルトン京都」をオープン予定です。さらに、2025年には大阪・梅田にラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア大阪」を開業予定で、関西エリアへの本格的な進出を加速させています。

関西は、歴史的な観光資源を有するだけでなく、2025年に開催される大阪・関西万博を機に、アジアにおけるビジネス拠点としての存在感が高まると見られています。カイララ氏は「大阪城や京都、神戸といった観光コンテンツが豊富で、訪日外国人にとって魅力的な地域。さらに、関西国際空港の利用が羽田や成田よりも安く、関空を経由して関西圏を巡る外国人観光客の宿泊需要が拡大している」と、関西市場のポテンシャルの高さを指摘しました。

ヒルトンの関西進出は、2021年から2025年にかけて8件の新規案件が進められており、それ以前に関西で展開していた系列ホテルはわずか2軒だったことを考えると、大きな成長戦略が見て取れます。カイララ氏は「ホテル開発は立地確保から開業まで2~3年を要する。新型コロナウイルス禍前から仕込んでいた案件が、ようやく形になってきた」と語り、計画的な出店戦略の成果が出始めていることを明かしました。

ヒルトンの日本事業全体については、具体的な数値目標は示していないものの、「事業規模を現状の倍に拡大したい」と意欲を示し、関西でも同様の成長を目指すとしています。また、近年はMICE(国際会議・展示会)で来日する団体客が増加しており、企業の社員旅行の行き先として日本が選ばれるケースも増えています。カイララ氏は「円安の恩恵だけでなく、日本の美しい景観や『おもてなし』の精神が国際的な魅力になっている」と分析し、さらなる成長余地があると見ています。

SNSでは「ヒルトンの関西進出、万博前に一気に加速している」「ウォルドーフ・アストリア大阪、どんなラグジュアリー体験ができるのか楽しみ」「関西が観光だけでなくビジネスの中心地になる日も近いのでは」といった期待の声が上がっています。万博を契機に、関西がホテル業界の新たな成長拠点としてどこまで発展するのか、今後の展開に注目が集まりそうです。

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