高校生の就職活動支援を手掛けるジンジブが、中小企業向けの人事コンサルティング事業をスタートしました。従業員の業務評価や幹部向けの研修など、企業が必要とする人事業務のノウハウを提供し、人材管理の効率化をサポートします。ジンジブが運営する高卒採用サイトの顧客企業を中心に展開し、初年度に200社との契約を目指します。
新たに開始したコンサルティング事業では、契約企業に対し「人事部パック」と呼ばれる包括的な人事支援サービスを提供。採用・教育・評価といった人事関連業務を一括でサポートし、業務評価シートのテンプレート提供に加え、従業員向けのアンケート実施や経営幹部向け集合研修の設計・運用をジンジブの専門スタッフが支援します。
この「人事部パック」の契約料は月額10万〜50万円と比較的リーズナブルに設定されており、人事部門を持たない中小企業や、コストをかけにくい零細企業でも導入しやすい価格帯となっています。
中小企業では、社員の管理や育成を専門的に担う担当者がいないケースが少なくありません。商工組合中央金庫が2022年に実施した中小・中堅企業向けの人材育成調査では、「現場に任せている」「特に決めていない(都度判断)」と回答した企業が全体の約6割に達し、体系的な人事管理の仕組みが整っていない現状が浮き彫りになっています。
適切な人事制度が確立されていないと、若手社員の離職リスクが高まり、事業の継続にも影響を及ぼしかねません。SNSでは「中小企業にも本格的な人事支援サービスが必要」「離職率を下げるためには、しっかりした評価制度が大事」「コストが抑えられるなら導入を検討したい」といった声が寄せられています。ジンジブの新サービスが、中小企業の人材育成課題をどう解決していくのか、今後の展開に注目が集まりそうです。