☕脱プラスチックの波到来!コンビニコーヒーの「脱ストロー」戦略とエシカル消費への意識変化

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

昨今、コンビニエンスストアで淹れる「いれたてコーヒー」の提供方法に大きな変化が起きています。大手コンビニエンスストアのローソンやセブン-イレブン・ジャパンが、アイスコーヒーをストローなしで提供する取り組みを本格的にスタートさせているのです。これは、世界的な課題となっている使い捨てプラスチックの削減に対応するもので、企業の環境意識の高まりを明確に示しています。しかし、消費者にとって長年親しんできたスタイルが変わることへの抵抗感は薄いようで、販売減にはつながっていません。街中でアイスコーヒーを直接口をつけて飲む、いわゆる「直飲み」スタイルが、今後ごく日常的な光景となるでしょう。

この取り組みについて、現場からは驚きの声が上がっています。ローソンの丸の内二重橋前店の羅曉園店長(28)は、2019年5月下旬にアイスコーヒーの容器のフタを、ストローなしで飲める形状に切り替えた際、「売り上げは落ちなかった」と話しています。それまで、いれたてのアイスコーヒーは「氷が口元に滑ってこない」「混ぜやすい」「口紅が落ちにくい」といった理由から、ストローを使って飲む利用者が圧倒的に多数でした。羅店長は、ペットボトル飲料などでストローを求める女性客もいるため不安を感じていたそうですが、実際にストローを求めるのは一部の女性客にとどまったといいます。「脱プラスチック」への意識が、予想以上に消費者の間で高まっていると実感しているとのことです。

この急速な意識変化の背景には、廃プラスチックによる海洋汚染が世界的な問題としてクローズアップされていることがあります。このため、使い捨てプラスチックの削減は、今や企業にとって避けて通れない共通の課題として浮上しました。ローソンは2019年8月までに全国の約1万4,000店で、フタだけでなく容器もプラスチック製から紙製への切り替えを完了させる予定です。これにより、水滴がつきにくいという利点も享受しつつ、プラスチック使用量を1個当たり約8割削減し、年間で約540トンものプラスチックを削減できる見込みです。このような取り組みは、顧客離れを引き起こさないかという懸念を伴いますが、ローソンは本格的な切り替えに先立ち、2019年2月以降、東京都内の「ナチュラルローソン」5店舗で実験を実施し、販売数がほぼ変わらないという手応えを得ています。

環境配慮が購買動機に!高まるエシカル消費の重要性

消費者側からも、この動きを支持する声が上がっています。ローソンのストローなしアイスコーヒーを購入した43歳の男性会社員は、「ストローがないと飲みにくいが、エシカル消費を考えると……」と語っています。エシカル消費とは、「倫理的な消費」と訳され、人や社会、環境に配慮した商品やサービスを選んで購入する行動のことです。このコメントは、多少の不便さよりも、環境に配慮したいという価値観が、購買行動を左右し始めていることを示唆しており、大変興味深いです。

セブン-イレブン・ジャパンでも同様の実験が行われています。2019年1月から、四国の一部地域で飲み口の付いたフタに切り替える実験を実施し、ストローを求める利用者には紙製を渡す方式にしたところ、ストローを求める客はわずか2割にとどまりました。同社の石橋誠一郎取締役は、「利用客の環境への意識が大きく変化していると捉えている」と述べており、アイスコーヒーの需要が伸びる時期を経たのち、全国展開の是非を検証するとしています。

私個人の意見として、この脱プラスチックの流れは、一時的なブームではなく、社会全体が持続可能性を追求する上で不可逆的な変化だと強く感じています。コンビニから排出される使い捨てプラスチックはストローだけにとどまりません。セブン&アイ・ホールディングスは、2030年をめどにグループでのプラスチック製レジ袋の使用量ゼロを目指す方針を掲げており、セブン-イレブンでもレジ袋を紙やバイオマス製などに切り替える方針です。バイオマス製とは、植物などの再生可能な有機資源を原料として作られたもので、化石燃料由来のプラスチックに比べて、燃やしても地球温暖化の原因となる二酸化炭素の増減に影響を与えにくい(カーボンニュートラル)という特性があります。

このように、企業の取り組みと、それに呼応する消費者のエシカル消費への意識変化が相まって、身近なコンビニでの買い物スタイルは将来的に一変するでしょう。企業イメージの向上にも寄与する環境配慮への取り組みは、今後ますます加速すると予測されます。SNSでは「これで安心してコンビニのアイスコーヒーを買える」「ちょっと不便だけど、地球のためなら我慢できる」といった声が上がっており、ポジティブな反響が脱プラスチックへの後押しとなっていることは間違いありません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*