【日本人女性初】看護師・渡辺直子さんが8000m峰7座を制覇!二足のわらじで挑む「高所最強」の素顔とヒマラヤでの献身

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2019年6月13日、日本の登山界に明るいニュースが飛び込んできました。看護師として働きながら高所登山に挑み続けている渡辺直子さん(37)が、日本人女性として初めて、8000メートル峰7座の登頂に成功したのです。まさに前人未到の快挙と言えるでしょう。

渡辺さんは、2019年4月にネパールのアンナプルナ1峰(標高8091メートル)、続く2019年5月にはカンチェンジュンガ(標高8586メートル)と、立て続けに登頂を果たしました。世界最高峰のエベレストを含むヒマラヤ山脈やカラコルム山脈には、標高8000メートルを超える山がいわゆる「14座」存在しますが、その折り返し地点をついにクリアしたことになります。

SNSでも称賛の嵐!「リアル超人」の声

この偉業に対し、インターネット上やSNSでは驚きと称賛の声が上がっています。「看護師の激務をこなしながら、世界最高峰の山々を登るなんて体力が信じられない」「まさにリアル超人だ」「女性の強さを感じる」といった反響が相次いでおり、多くの人々が彼女のタフな姿勢に勇気づけられているようです。

多くの有名登山家が企業とスポンサー契約を結んで活動資金を得るなか、渡辺さんのスタイルは一線を画しています。彼女は老人保健施設での夜勤などをこなし、自らの労働で資金を貯め、休暇を取ってヒマラヤへ向かうのです。プロの登山家としてではなく、あくまで「働く女性」としての生活基盤を持ちながらの挑戦である点に、私も強い共感を覚えます。

シェルパ並みの身体能力と「デスゾーン」への適応

標高8000メートルの世界は、酸素濃度が地上のわずか3分の1程度しかありません。一般的には「デスゾーン(死の領域)」と呼ばれ、吐き気やめまいといった高山病の症状に苦しめられる過酷な環境です。しかし、渡辺さんは驚くべきことに、こうした高所に極めて強い体質を持っているそうです。

実際に体内の酸素飽和度(血液中にどれだけ酸素が取り込まれているかを示す数値)を測定したところ、なんと現地で荷運びを行い高所順応しているシェルパ族と同等の数値を叩き出したといいます。「体の大きな男性登山家を追い越して先に進める」という彼女の言葉からは、小柄な日本人女性のイメージを覆す圧倒的なポテンシャルが感じられますね。

過酷な環境下での楽しみと、看護師としての使命

雪と氷、そして岩に囲まれた極限の世界にあっても、渡辺さんはテント生活を楽しんでいるようです。アタック(頂上への最終的な登攀)の機会を待つ間、各国の登山隊と交流し、シェルパが振る舞う出来立ての料理を味わうことが喜びなのだとか。「野菜が入ったフランスパンやヤクのステーキはおいしかった」と語る彼女の感性は非常に豊かで、極限状態でも日常の喜びを見出す強さがあります。

そして、彼女は山においても「看護師」であり続けています。高山病で動けなくなった登山家がいれば、日本のゼリーを食べさせ、全身状態を観察し、時には何十時間もかけてヘリコプターが着陸できる場所まで付き添うこともあるそうです。自分の登頂記録だけでなく、他者の命をも守ろうとするその姿勢には、職業倫理を超えた人間としての深みを感じずにはいられません。

編集後記:次なる夢は全14座制覇へ

渡辺さんは今後、講演活動などを通じて自身の経験を伝えていく考えを示しています。「早く14座すべてに登頂したい。その次は酸素ボンベを使わない無酸素登頂で挑戦したい」と、さらなる高みを見据えています。

私自身、同じ社会人として、仕事を言い訳にせず夢を追いかける彼女の姿に胸を打たれました。命を救う看護師という仕事と、命を懸ける登山という挑戦。この相反する二つの世界を軽やかに行き来する渡辺さんの生き方は、令和の新しい女性像を象徴しているのかもしれません。残る7座の制覇に向けて、引き続き彼女の挑戦を応援していきたいと思います。

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