2019年6月14日、定額利用サービス、すなわち「サブスクリプション」を利用したことがある消費者が、およそ半数近くに達したという興味深い調査結果がマクロミルと翔泳社の共同調査で明らかになりました。この結果は、約半年前の同様の調査時と比較して利用経験率が確実に高まっていることを示しており、製品を購入するのではなく、利用期間に応じて料金を支払う「サブスク」という消費スタイルが、今まさに私たちの生活に浸透しつつあることを強く裏付けています。
しかしながら、この波に乗っている消費者の多くが、実は「サブスクリプション型サービス」という専門用語を知らないという点が非常にユニークです。同年1月に15歳から59歳の男女1,000人を対象に行われたこの調査では、言葉の内容まで「よく知っている」と答えた人はわずか9パーセント、「聞いたことはあるが内容までは知らない」人が17パーセントで、全体の認知度は26パーセントに留まっています。このデータは、消費者は用語の理解がなくても、利便性の高いサービスを直感的に受け入れている状況を物語っていると言えるでしょう。
用語を解説した上で利用経験を尋ねたところ、「現在使っている」という回答が36パーセント、「以前使っていた」が10パーセントとなり、合計で46パーセントもの人が利用経験があると判明しました。これは、2018年6月にマクロミルが単独で実施した調査の利用経験率35パーセントと比較して、明らかな伸びを示しています。言葉は知らなくてもサービスは使うという、新しい消費行動の広がりを肌で感じられる調査結果ではないでしょうか。
特に利用経験者が圧倒的に支持しているサービス分野は、「動画配信サービス」で、なんと81パーセントが利用していると回答しています。続いて、「音楽配信サービス」が39パーセント、「本・雑誌・コミック配信サービス」も18パーセントと多く選ばれており、エンターテイメント系のコンテンツが「サブスク」市場を大きく牽引している現状がうかがえます。また、「ビジネスツール定額利用サービス」や「衣料品定額利用サービス」など、特定分野のニッチなサービスも徐々に回答され始めており、サービスの多様化も進展している様子です。
👑動画・音楽配信が圧倒的な人気を誇る!今後の利用意向と普及の決め手
今後使ってみたいサービスについても、「動画配信サービス」が43パーセントで最も高い注目を集めています。「音楽配信サービス」(24パーセント)、「本・雑誌・コミック配信サービス」(17パーセント)と、現在の利用トレンドがそのまま将来の意向にも反映されている状況です。加えて、「飲食」(15パーセント)や「学習・勉強配信サービス」(10パーセント)といった生活に密着した分野への関心も高まっており、定額サービスが今後、さらに幅広い分野へと拡大していくことを予感させます。
これらのサービスを選ぶ上で、消費者が最も重視している「消費者心理」の決め手についても分析されています。サービス利用を決定する上で、「1カ月あたりの利用料金」が影響すると答えた人が93パーセントとほぼ全員に上り、価格への意識の高さが鮮明になりました。料金面以外では、「使い方がわかりやすい」と「利用開始の手続きが簡単」がともに87パーセントで影響すると回答されており、利用のしやすさ、つまりユーザビリティの高さが重要視されていることがわかります。消費者は、専門用語の難しさよりも、むしろ手軽さとコストパフォーマンスを追求していると言えるでしょう。
興味深いのは、サービス利用の決め手として「テレビCMや広告」が影響すると答えた人は46パーセントで、調査項目の中で最も低い結果となったことです。このデータは、サブスクリプションという形態においては、派手な広告よりも、ユーザー自身の口コミや、実際に使ってみて感じる価値、そして使い勝手の良さが、サービス普及の鍵を握っているという私の確信を深めるものです。SNS上でも、「使ってみたら手放せない」「CDを買うより断然お得」といった具体的な反響が多く見られ、実際のユーザー体験に基づいた肯定的な意見がサービスの利用者を静かに増やしているのでしょう。用語が浸透しなくとも、便利で使いやすいサービスは、確かな価値提供を通じて、これからも着実に成長を続けるに違いありません。