🚀東北経済は本格回復へか? 2019年4月鉱工業生産指数が1.8%上昇!アジア市場に支えられる産業の明暗を分析

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東北地方の景気動向を示す重要な指標が、上昇の兆しを見せました。東北経済産業局が2019年6月13日に発表した、2019年4月分の東北6県の鉱工業生産指数(速報値)は、前月と比べ1.8%の上昇を記録しています。この指数は、「鉱工業生産指数」と呼ばれ、製造業や鉱業といった分野で、どれだけの製品が生産されたか、モノづくりの勢いを測るための大変重要な経済指標です。季節的な変動を除いた「季節調整済み」の値は101.4(2015年=100)となり、2カ月ぶりに増加へと転じました。しかし、当局の景気判断は「生産は足踏みをしている」という表現で据え置かれており、一部では力強い動きが見られるものの、経済全体の回復には慎重な見方が示されている状況と言えるでしょう。

今回の生産増を牽引したのは、特定の産業分野における活発な動きです。特に、生産用機械工業の分野では、実に8.5%もの大きな伸びを達成しています。この好調の背景には、アジア市場に向けた半導体製造装置の需要が非常に旺盛であったことが挙げられます。世界的なデータ需要の高まりに伴い、半導体の製造を支える装置の引き合いが強まっており、東北の関連企業がその恩恵を受けている様子が窺えます。このようなハイテク分野の国際的なサプライチェーンの一角を担う東北の産業の底力は、高く評価すべき点だと思います。

一方で、すべての分野が順風満帆というわけではありません。全体の指数上昇に水を差す形となったのが、電子部品・デバイス工業です。この分野は3.9%の低下となり、生産を押し下げる要因の一つとなりました。主な要因としては、スマートフォン向けの部品生産が低調に推移したことが挙げられています。アジア向けの半導体製造装置という「攻めの部品」が好調であるのに対し、スマートフォンという「完成品に近い部品」の生産が落ち込んでいる状況は、東北の製造業が国際情勢や市場のトレンドの変化に、より繊細に影響を受けている現実を浮き彫りにしています。この明暗が分かれた状況こそが、当局が判断を「足踏み」に据え置いた背景にあると推測できるでしょう。

今回の発表を受け、SNS上では様々な反響が寄せられています。「東北経済、持ち直しのきっかけになってほしい」「半導体関連が好調なのは明るいニュースだが、スマホ部品の落ち込みが気がかりだ」といった、期待と懸念が入り混じる意見が見受けられました。編集者としては、今回の指数上昇が一部の好調な産業に強く依存している点に注目すべきだと考えております。東北経済の真の回復のためには、この半導体関連の勢いを維持しつつ、現在低調なスマートフォン関連部品の需要が回復するか、あるいは自動車産業などの他の主要産業がどれだけ生産を拡大できるかが鍵となるでしょう。広範囲にわたる景気回復の波が来ることを期待しています。

📈局所的な好調を全体的な成長へつなげるには

経済の指標を見る際、全体の値だけでなく、その内訳を知ることが非常に重要です。今回の結果は、東北のモノづくり産業が、特定の国際市場と連動して好調な分野を持っていることを明確に示しました。しかし、景気回復の勢いを確かなものとするためには、好調な分野が他の産業にも波及する「経済の連鎖」が必要不可欠です。今後は、好調な生産用機械工業の企業が、地域内の関連企業へ設備投資や部品発注を増やすなど、経済活動を全域に広げる動きが生まれるかに注目が集まるでしょう。力強い一歩を踏み出した東北の産業が、この勢いを維持し、本格的な成長軌道に乗ることを強く願っています。

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