【2019年6月】東海4県の景況感が2期連続悪化!「米中貿易摩擦」の影響は?製造業・非製造業の悲鳴と今後の景気展望を徹底解説

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2019年6月13日に東海財務局が公表した、東海4県(愛知、岐阜、三重、静岡)の法人企業景気予測調査の結果は、景気の先行きに対する懸念を深めるものとなりました。現在(2019年4月~6月期)の景況感を示す景況判断指数(BSI:Business Survey Index)は、マイナス10.2を記録し、これは2期連続のマイナス、そして前回(1月~3月期)よりもマイナス幅が広がったという厳しい状況を示しています。この景況感の悪化は、主に海外経済の不透明感の高まり、特に「米中貿易摩擦」の影響が色濃く反映されていると言えるでしょう。

景況判断指数(BSI)とは、自社の景気が「上昇」していると答えた企業の割合から、「下降」していると答えた企業の割合を差し引いて算出される指数で、マイナスは景気が悪化していると見る企業が多いことを意味します。製造業はマイナス14.2と、前期からさらに1.5ポイント悪化しました。特に「輸送用機械」や「生産用機械」といった、地域経済の根幹をなす主要な産業で大幅な悪化が見られます。

製造業の企業からは、「具体的な受注の減少にはまだ至っていないが、米中間の貿易摩擦や中国経済の減速感が気がかりで、今後の見通しが立たない」といった、切実な声が聞かれています。これは、東海地方の産業が世界経済と密接に結びついている証拠であり、国際情勢の変動が即座に地域企業の心理に影響を与えている状況を物語っています。一方、非製造業もマイナス7.1となり、前期比で4.6ポイント悪化しました。

SNSでもこのニュースは注目を集めており、「東海地方の製造業は特に中国への依存度が高いから、貿易摩擦の影響は避けられないだろう」「消費増税も控えているし、先行き不安が広がるのも理解できる」といった、経済の動向を心配するコメントが多く見受けられました。この結果は、景気回復の足取りがまだ不安定であることを示唆しており、地域経済を支える企業や働く人々にとって大きな懸念材料となっていると考えられます。

しかし、今回の調査結果は、東海地方の経済全体が急速に冷え込んでいるという解釈には直結しないと判断されます。東海財務局の亀水晋局長は、「2019年度の売上高はプラス成長が見込まれ、設備投資の伸び率も全国平均より高い」という認識を示しており、「緩やかに拡大している」とする景気判断を現時点(2019年6月)で変える必要はない、との見解です。これは、企業の体力が依然として強く、長期的な成長への意欲は衰えていないことを示していると捉えるべきでしょう。

先行きの景況感については、やや複雑な見通しとなっています。2019年7月~9月期のBSIはプラス1.1とわずかながらも回復を予測していますが、消費税の増税が予定されている2019年10月~12月期のBSIはマイナス5.7に転じています。この変動は、増税前の「駆け込み需要」とその後の「反動減」という一時的な要因が大きく影響しているためです。短期的な需要の変動に一喜一憂するのではなく、企業が中長期的な競争力をどう維持・強化していくかが、今後の景気回復の鍵を握っているといえるでしょう。

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