ファッション業界の巨人、ファーストリテイリング傘下のユニクロが、日本事業のトップに初めて女性の最高経営責任者(CEO)を起用したことが、2019年6月に明らかになりました。その人とは、グループ執行役員を務める赤井田真希氏(40歳)です。長らく創業者である柳井正会長兼社長が担ってきたユニクロの日本事業の指揮を、2018年秋に桑原尚郎グループ上席執行役員が引き継いだばかりですが、このたび赤井田氏がバトンを受け取ることになりました。店舗運営の現場を知り尽くした赤井田氏に、難易度が増している国内ユニクロ事業のさらなる成長という重責が託されたかたちです。
赤井田氏は2001年にユニクロへ入社して以来、新潟県や東京の銀座、さらには中国・上海といった国内外の店舗での勤務経験を重ねてきました。また、人事部長も務めるなど、店舗運営だけでなく組織運営にも深く携わってこられたのです。直近では、東京の吉祥寺店で店長を務め、全国でも有数の成功を収める店舗を切り盛りする手腕が広く知られていました。現場での経験と、本部の要職を経験した赤井田氏だからこそ、少子化といった市場環境の変化によって店舗の単純な拡大が困難になりつつある国内事業において、利益を押し上げる「収益の底上げ」を実現することが期待されています。
🚀女性活躍推進を加速! ファーストリテイリングの新たな戦略
今回の日本事業CEOへの女性抜擢は、ファーストリテイリングが全社的に女性の活躍推進を一段と強化する姿勢の表れといえるでしょう。これまで人事部の下に置かれていた女性活躍推進室を、2019年6月からは社長直轄の組織へと格上げしたのです。このトップには、同月に小木曽麻里氏が就任しています。小木曽氏は、笹川平和財団(東京・港)でジェンダーイノベーショングループ長を務められていた人物で、旧日本長期信用銀行の出身であり、ESG投資(環境・社会・ガバナンスの要素を考慮した投資)を専門とされています。彼女が、企業文化を形成する重要な取り組みである女性の活躍推進を担うことで、ユニクロを含むグループ全体の多様性ある組織づくりが加速する見込みです。
このニュースは、SNSなどでも大きな反響を呼んでいます。「40歳でユニクロの日本CEOに抜擢されるのはすごい」「現場のたたき上げでトップに立つのはまさに実力主義」「女性管理職の登用が進むのは喜ばしい」といった、期待や称賛の声が多く見受けられました。この人事は、単にユニクロ国内事業の今後を占うだけでなく、日本企業における女性登用の加速と、現場経験を重視する企業風土を象徴する出来事として、社会的な関心を集めているといえるでしょう。私は、この流れこそが、現代の企業が持続的な成長を遂げるために不可欠な要素だと強く感じています。多様な視点や経験を持つ人材が、適材適所で能力を発揮できる環境整備は、企業の競争力を高める鍵となるでしょう。