2019年6月15日、卓球ファンに衝撃が走る大番狂わせが起こりました。ワールドツアー・荻村杯(ジャパン・オープン)の男子シングルス、女子シングルスにおいて、前回大会の覇者である張本智和選手と伊藤美誠選手が、そろって初戦で姿を消すというまさかの展開となったのです。直近の国際大会で好成績を収め、今大会での連覇に期待が高まっていただけに、この早期敗退は日本卓球界全体にとって大きな驚きとなりました。
世界ランキング4位(当時)の張本選手は、男子シングルス1回戦で、世界ランキング599位(当時)と格下の相手、中国の孫聞(ソン・ウェン)選手にゲームカウント0-4でストレート負けを喫しました。初対戦となった22歳の孫選手の、緩急をつけたトリッキーなプレーにミスを連発。特に、回転を重視した遅いボールへの対応に苦慮した張本選手は、試合中に戦術を修正することができなかったと悔しさをにじませています。「相手が思いきって攻めてきた。回転重視の遅いボールにタイミングが合わず、試合中に修正できなかった」と語る通り、相手の勢いを止められなかったことが敗因として挙げられます。大会の優勝候補筆頭と目されていた選手の、あまりにもあっけない敗戦に、会場は静まりかえってしまいました。
一方、女子シングルス1回戦でも、世界ランキング7位(当時)の伊藤美誠選手が、同56位(当時)の顧玉テイ(グー・ユーティン)選手(中国)に2-4で逆転負けを喫するという波乱がありました。持ち味である高速のサーブからの3球目攻撃(サーブ直後の3打目で仕掛ける攻撃)などでなかなか得点を奪うことができず、相手に得意なプレーを出させてもらえない苦しい試合展開となりました。第1ゲームを先取したものの、その後は相手の徹底した対策の前に持ち味を発揮しきれず、悔しい結果となりました。「自分らしさを全部出し切れずに終わって悔いが残る」と試合後の表情は険しく、エースとしての責任感と不甲斐なさを感じていることが伝わってまいります。
SNSでも驚きの声!「まさか」「これが卓球の怖さ」
日本卓球界の二大エースの同時初戦敗退というニュースは、SNSでも大きな反響を呼びました。多くのファンは「まさか張本選手と伊藤選手が初戦で負けるなんて信じられない」「信じたくない」といった驚きの声をあげています。また、「これが卓球の怖さだ」「中国選手は層が厚い」と、国際大会の厳しさを再認識するコメントも多く見受けられました。前回覇者というプレッシャー、そして対戦相手の徹底した研究と勢いが、彼らの壁となったのかもしれません。しかし、世界のトップを目指す上で、このような逆境は必ず彼らを強くする糧となるでしょう。今回の悔しさをバネに、今後の大会での更なる活躍に期待したいところです。