2019年6月15日にZOZOマリンスタジアムで行われたプロ野球のロッテ対中日戦で、中日ドラゴンズの柳裕也投手が圧巻のピッチングを披露しました。この日はロッテ球団の企画により、夏の甲子園でもお馴染みの地元・習志野高校の吹奏楽部による大応援、「美爆音(びばくおん)」が球場に響き渡る異様な雰囲気のなかでの登板となりました。しかし、柳投手はその大歓声にまったく動じることなく、最後まで集中力を保ち続けたのです。これには、試合前から動画投稿サイトのYouTubeでロッテの応援の様子を確認していたという、事前の周到な準備が功を奏したようです。
柳投手は多彩な変化球と力強いストレートでロッテ打線を翻弄し、終わってみれば自己最多タイとなる13個の三振を奪う快投を見せました。三振とは、打者が打っても野手が捕球できない空振りの場合や、打者が打たないで見送った投球がストライクの判定となり、ストライクが3つたまることでアウトとなることを指す、野球におけるアウトの取り方の一つです。特に習志野高校の吹奏楽による、まるで甲子園のような熱狂的な応援は、ホームチームのロッテにとって大きな後押しになるはずですが、柳投手はそれさえも力に変えたかのようでした。
唯一のピンチといえたのは7回、ブランドン・レアード選手に同点ソロホームランを浴びた場面です。しかし、柳投手はここでも動揺を見せることなく、冷静に後続を断ち切りました。前日の試合では、中日ドラゴンズは救援投手が打たれて痛い逆転サヨナラ負けを喫していただけに、「自分が一人で投げきる」という強い決意が、今回の完投勝利という最も確実な勝利の形でチームにもたらされたと言えるでしょう。この一戦は、柳投手の精神的な強さとプロとしての凄みを感じさせるマウンドでした。
この柳投手の投球には、SNS上でも大きな反響がありました。「習志野の応援にも負けないなんてすごい」「まさにプロの意地を見た」「13奪三振はエグい」「完投勝利は痺れる」といった称賛の声が相次ぎました。特に習志野高校のブラスバンドの応援は、プロ野球ファンだけでなく高校野球ファンからも注目を集めるコンテンツであるため、そのなかで結果を残した柳投手のパフォーマンスは、より一層のインパクトをもって受け止められたようです。
私見となりますが、試合前に相手チームの応援を研究する姿勢や、前日の敗戦を「自分が投げる」ことで断ち切ろうとする強い責任感は、一流のプロアスリートとして不可欠な要素です。この2019年6月15日の試合での柳裕也投手のピッチングは、技術の高さはもちろんのこと、メンタルの強さが勝利を呼び込んだ好例だったと言って差し支えないでしょう。中日ドラゴンズのエースとして、今後もチームを牽引していく活躍に期待が高まります。