2019年10月に、日本で4番目の携帯電話事業者(第4の携帯キャリア)として本格的に事業を開始する準備を進めている楽天モバイル(東京・世田谷)が、その顧客獲得に向けた戦略の一環として、いよいよ東北地方の主要都市である仙台市に大型店舗をオープンすることが発表されました。この動きは、首都圏にとどまらず、地域に密着したきめ細やかなサービス体制を築き上げ、多くのユーザーを取り込みたいという、同社の強い意気込みを示すものだといえるでしょう。
新たなランドマークとなるこの大型店舗は、「楽天モバイル 仙台一番町店」という名称で、2019年7月12日に華々しく開業する予定です。特筆すべきはその立地で、今年1月に惜しまれつつ閉店した、アメリカの巨大IT企業であるアップルの直営店跡地に開設されます。店舗の延べ床面積は262平方メートルという広大な空間となっており、最新の携帯電話サービスを体験し、気軽に相談できる場所として設計されていることがうかがえます。
店舗デザインにも、顧客目線での新しい工夫が凝らされています。お客様が気軽に立ち寄り、専門のスタッフに相談しやすい環境を作るため、出入り口の近くには「コンシェルジュカウンター」が設置される計画です。さらに、これまでの楽天モバイルショップでは見られなかった、画期的な試みとして、横並びのカウンターではなく、丸テーブルを導入するとのことです。この丸テーブルの導入は、お客様とスタッフが対面でじっくりと話し合える、より親密でリラックスした相談空間を提供することを目指しているのでしょう。従来の販売店に見られる形式的なカウンター形式を打破し、新しいユーザー体験を創出しようとする、楽天モバイルの意欲的な姿勢が感じられますね。
今回の楽天モバイルの発表に対し、SNS上では早くも大きな反響が寄せられています。特に、東北地方にお住まいのユーザーからは、「ついに仙台にも大きな店舗ができる!」「アップルストアの跡地だから立地が最高で期待できる」といった、期待感を示す声が多く見受けられました。また、第4のキャリアとしての新規参入に対し、「料金体系はどうなるのか」「他の大手3社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)と比べて本当に使いやすくなるのか」など、サービス内容に関する具体的な関心も高まっていることがうかがえます。これは、携帯電話市場に新たな競争と選択肢が生まれることへの、一般消費者の強い要望の表れだと考えられます。
私自身の意見としては、今回の楽天モバイルの戦略は、単なる店舗の拡大に留まらない、市場への揺さぶりをかける重要な一歩だと捉えています。携帯電話事業は、オンラインでの手続きが主流になりつつありますが、特にサービス内容が複雑な料金プランの相談や、操作に不慣れな方にとっては、実際に足を運べるリアルな店舗の存在価値は非常に高いものです。仙台という東北の拠点に大型の旗艦店を設けることで、東北エリアでのブランド認知度と顧客への安心感を一気に高められる可能性を秘めているでしょう。特に、顧客との対話を重視した丸テーブルの導入など、これまでの常識を覆すような店舗設計は、ユーザーを最優先に考える同社の姿勢を象徴しており、他のキャリアにも影響を与えるかもしれません。10月の本格サービス開始に向けた、楽天モバイルの今後の展開に、引き続き注目していくべきでしょう。