【建設・不動産テック】両備グループが首都圏のホテル内装市場へ本格参入!「礎コラム」買収でデザイン・施工を一気通貫

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

岡山県に拠点を置く両備グループが、いよいよ首都圏の建設・不動産市場で大きな一歩を踏み出しました。同グループは2019年6月15日、ホテルやマンションなどの内装事業を専門とする礎コラム(東京都港区)を買収し、デザインから設計、そして施工までをワンストップで請け負う体制を構築したのです。これにより、首都圏における不動産開発や建設プロジェクトへの本格的な参入を果たすことになります。

買収の背景には、グループ内の関連企業との連携を強化し、事業の多角化を加速させる狙いがあります。礎コラムは1980年の設立以来、大手デベロッパーの内装工事などを手掛けてきた実績を持つ企業です。2018年10月期の売上高は43億円という規模で、今回の買収はグループ企業である両備リソラ(岡山市)を通じて、発行済み全株式を取得する形で行われました。両備リソラは耐震改修工事や建設資材販売を担っており、今回の統合によって建設関連事業の相乗効果(シナジー)が期待されています。

礎コラムの従業員約50名は引き続き事業を継続する体制が取られており、社長も留任されます。一方で、経営体制には両備グループからの人材が加わり、両備グループ代表の小嶋光信氏が会長に、両備リソラの向井和司専務が専務にそれぞれ兼務することになりました。これにより、グループの経営方針をしっかりと共有し、迅速な意思決定を行う狙いが感じられます。

この新体制の大きな特徴は、グループ企業であるAAコーポレーションジャパン(AACJ、東京都港区)を巻き込んだ三位一体の連携強化です。AACJは家具やインテリアの設計・製造を手掛けており、内装デザイン、設計、製造、そして施工までをグループ内で完結できる一気通貫の提供体制が整うことになります。これは、クライアントに対し、品質管理(クオリティ・コントロール)の徹底とコスト効率の改善という、非常に大きなメリットをもたらすでしょう。設計から施工までのプロセスがスムーズになることで、工期の短縮にも繋がる可能性があり、市場での競争力は格段に向上するに違いありません。

首都圏からアジアへ!リノベーション市場と海外展開を視野に入れた戦略

両備グループの今回の戦略は、単に首都圏での事業を拡大するだけにとどまりません。国内では、既存の建物の価値を向上させるリノベーション事業に注力していく方針です。昨今、新築だけでなく既存ストックの有効活用が社会的な課題となっており、質の高いリノベーションニーズは高まる一方です。デザイン力と施工力を兼ね備えた新体制は、この需要をしっかりと捉えることができるでしょう。

さらに注目すべきは、アジア市場を視野に入れたグローバル展開です。家具やインテリアを手掛けるAACJは、ベトナムのホーチミンに親会社を持つなど、既にアジア地域に強固なネットワークを持っています。両備グループはこのネットワークを最大限に生かし、首都圏での実績を足がかりに、成長著しいアジア地域での事業拡大も目指します。日本国内で培った高い品質基準とノウハウを海外に展開することで、新たな収益の柱を確立しようとする、非常に野心的な計画と言えるでしょう。

この買収のニュースはSNS上でも少なからず反響を呼んでおり、「地方の雄が首都圏に本格進出するのは頼もしい」「グループ企業で内装を全て賄えるのは強い」といった、両備グループの新たな挑戦に対する期待の声が多く見受けられます。また、「建設業界も再編の波が来ている」と、業界の変化として捉えるコメントもありました。本件は、従来の交通・運輸事業に加えて、建設・不動産分野における同グループの存在感を高める、戦略的な一歩となるでしょう。今後のホテルやマンションのプロジェクトにおいて、その存在感を発揮していくことが期待されます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*