いよいよ開催が間近に迫った、主要20カ国・地域首脳会議、通称G20サミット。2019年6月28日から29日の2日間にわたり、日本で初めて大阪市で開催されるこの国際会議は、計37の国・地域、そして国際機関が参加する大規模なイベントとなる見込みです。その警備体制は、過去に大阪で実施された1995年のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の警備人員、約2万5千人を上回り、日本警察史上でも最大規模となることが予想されています。
こうした厳重な警戒態勢を敷くため、大阪府警察本部では、2019年6月15日午前に、全国の都道府県警から集められた「特別派遣部隊」の受け入れ式、すなわち入阪式が執り行われました。この部隊は、サミットの安全を確保するために、全国46都道府県警から段階的に派遣される応援部隊のこと。すでに一部の隊員は大阪入りし、街頭での警戒活動をスタートさせている状況です。
入阪式では、大阪府警の石田高久本部長が部隊長ら約80人を前に訓示を行いました。「史上最大規模の国際会議の警備に従事している」という誇りと使命感を強く持つよう促し、これまで培ってきた高い能力を存分に発揮してほしいと期待を寄せられました。また、このG20サミットの警備が「今後日本で連続する大規模警備の試金石となる」とも述べられており、その責任の重大さがうかがえるでしょう。
特別派遣部隊の任務は多岐にわたります。各国首脳を護衛する警護活動や、会議会場周辺の警備はもちろん、駅や商業施設といった不特定多数の人が集まる場所、いわゆる「ソフトターゲット」を狙ったテロ行為への備えも重要になってきます。6月下旬にかけてさらに動員が増える予定で、大阪市内はまさに厳戒態勢へと突入し、ピリピリとしたムードが高まっていくことでしょう。私見ではありますが、これほど多くの人出が予想される大都市で、これだけ大規模な警備が実施されることは、私たち市民にとっても安全への意識を再認識させる重要な機会になるに違いないと思います。
この歴史的な国際会議の警備に対し、インターネット上でも大きな反響が見受けられます。多くのSNSユーザーからは、「全国の警察官が大阪に集結するなんてすごい」「これでテロ対策も万全でしょう」といった期待の声が上がっているようです。また、「交通規制が大変そうだけど、国の威信がかかっているから仕方ない」と、警備に伴う市民生活への影響を理解しようとする声も目立っています。全国の警察の力が結集し、日本の顔として初めて開催されるG20サミットを成功に導くことができるのか、その活躍に注目が集まっています。