【2019年6月注目】鉄腕アトム、18歳で人類の未来を問う!黒田征太郎が描く大胆な絵本が示す手塚治虫キャラクターの普遍的魅力

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誰もが知る国民的ヒーロー、「鉄腕アトム」がもしも18歳の青年に成長したら、一体どんな運命を辿るのでしょうか。その問いに、イラストレーターの黒田征太郎氏が絵と原案で応えた絵本『18歳のアトム』が、2019年6月に今人舎より発売され、大きな話題となっています。編集者の稲葉茂勝氏が文を担当し、私たちが抱くアトム像を根底から覆す、驚きに満ちた物語を展開しているのです。

特筆すべきは、本作が「漫画の神様」手塚治虫氏の他界からちょうど30年という節目の年に発表されたという事実でしょう。手塚作品と出会い、画家を志したという黒田氏が、偉大なキャラクターに現代的な解釈と新しい視点を加えたことは、非常に意義深い出来事だと感じられます。絵本で描かれるのは、アンドロイドが世界を支配するようになった時代に、人間として18歳の姿に生まれ変わったアトムの物語です。読者は、これまでのSF作品にはなかった、衝撃的な設定と斬新な世界観に引き込まれるでしょう。

黒田氏の表現力豊かな画風も、この絵本の大きな魅力でございます。彼の絵は、非常に自由奔放で楽しげなムードをたたえているのが特徴的です。まるで子どもの描いた絵のようにのびのびとしており、対象をあえて変形させて表現するデフォルメという技法も、実になんとも大胆に用いられています。しかし、不思議なことに、どの姿もアトムらしさを失っていません。これこそが、手塚氏が生み出したキャラクターの持つ、計り知れない普遍的な魅力であると再認識させられます。

この新しいアトムの姿は、SNSでも発売直後から大きな反響を呼んでいるようです。「アトムが18歳という設定に胸が熱くなる」「黒田さんの自由なタッチが、新しいアトムの物語にぴったりだ」といった、熱狂的な声が多数寄せられています。私はこの絵本が、原作の持つ「人間と機械の共存」といったテーマを、より現代のアートとして親しみやすく伝えていると感じています。ノビ・キーリ氏による英訳文も併記されているため、世界の読者にもアトムの新たな旅路を届けることができるでしょう。

この挑戦的な絵本『18歳のアトム』は、税別1,600円で刊行されています。2019年6月16日の時点で、書店でその斬新な装丁を見つけた方は、ぜひ手に取ってご覧になってください。不朽の名作のキャラクターが、現代のクリエイターの情熱によってどのように解き放たれ、未来へと羽ばたいていくのか、ご自身の目で確かめていただきたい作品です。

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