北の大地から日本の基幹産業を支える、熱いニュースが飛び込んできました。2019年9月20日、北海道の集計によって、道内に拠点を置く自動車関連大手6社が2018年度に地場企業から買い取った部品の総額が、401億円に達したことが明らかになったのです。これは2004年度の調査開始以来、初めて400億円の大台を突破する快挙であり、前年度と比較しても15%という驚異的な伸びを見せています。
今回の調査対象となったのは、トヨタ自動車北海道やいすゞエンジン製造北海道、アイシン北海道、ダイナックス、デンソー北海道、そしてパナソニックスイッチングテクノロジーズの精鋭6社です。2018年度におけるこれら大手の部品調達総額は1,916億円にのぼりますが、そのうち「道内調達率」は21%と過去最高を更新しました。2004年度比では約6倍という成長を遂げており、北海道の産業構造が劇的な変化を遂げている証と言えるでしょう。
SNS上でもこのニュースは大きな話題を呼んでおり、「北海道は観光や農業だけじゃない」「地元の技術力が認められるのは誇らしい」といった、製造業の躍進を歓迎する声が数多く寄せられています。単なる数字の増加以上に、地域経済の底上げを期待する道民の熱い眼差しが感じられます。物流コストの増大という逆風を、地産地消ならぬ「地産地造」のチャンスに変えた企業の戦略眼には驚かされるばかりです。
物流革命と技術革新がもたらした「地場調達」加速の背景
なぜ今、これほどまでに道内企業への注目が集まっているのでしょうか。要因の一つに挙げられるのが、深刻化する物流コストの上昇です。遠方から部品を運ぶ「輸送費」の負担が増す中で、近くの企業から調達するメリットが相対的に高まりました。しかし、それ以上に重要なのが道内中小企業の「技術力向上」です。大手メーカーと密に連携し、厳しい品質基準をクリアできる実力を備えたことが、今回の401億円という数字に結びついたと考えられます。
ここで言う「調達率」とは、メーカーが製品を作るために必要な材料や部品を、全仕入れのうちどれだけ特定の地域(今回は北海道内)から購入したかを示す指標です。さらに設備機械や消耗品まで含めると、道内調達額は801億円、調達率は32%にまで跳ね上がります。これは、工場のラインを動かす機械そのものや日々の備品までもが、北海道産へとシフトしている現状を物語っています。
編集者の視点から見れば、この動きは北海道経済にとって非常にポジティブな「自立」への一歩だと確信しています。これまでは「原材料の供給地」という側面が強かった北海道が、高度な加工を担う「モノづくりの拠点」へと脱皮しつつあるのです。2019年9月21日現在のこの勢いが持続すれば、さらに多くの雇用が生まれ、若者が地元で高度な技術を磨く未来が現実のものとなるでしょう。道内企業のポテンシャルは、まだ底知れません。