信州の豊かな自然に育まれた安曇野の特産品が、いよいよ東南アジアの市場へと本格的に羽ばたこうとしています。安曇野市や地元の観光団体が手を取り合う「安曇野市海外プロモーション協議会」は、2019年09月21日、地元の農産物や加工品を海外へ送り出す意欲的な事業者の募集を開始しました。今回のターゲットは、経済成長が著しいマレーシアとカンボジアの二か国となっており、現地の有力なバイヤーを安曇野へ直接招き入れるという、非常に実践的な商談イベントが企画されています。
募集の対象となるのは、安曇野の代名詞とも言える瑞々しい「ワサビ」や、甘みが凝縮された「リンゴ」などの農産品をはじめ、市のブランド価値を象徴する特産品や加工品を扱う事業者です。選抜されるのは最大5者に限定されており、2019年09月30日まで応募を受け付けています。審査の過程では、単に製品の質が高いだけでなく、地域ブランドを背負って立つ熱意や、国際的な需要に応えうる安定した生産体制が整っているかどうかが重要な鍵となるでしょう。
広がる安曇野ブランド!過去の実績と東南アジアへの期待
これまで同協議会は、美食の街として知られる香港やシンガポールへの特産品販売を手掛けたほか、英国(イギリス)でもワサビの魅力を伝えるなど、着実に国際的な地歩を固めてきました。専門用語で言えば「リージョナル・ブランディング」と呼ばれる、地域の個性を活用した付加価値戦略が功を奏している形です。SNS上でも「安曇野のリンゴが海外で食べられるなんて誇らしい」「本物のワサビの味を世界に知ってほしい」といった、地元の挑戦を応援する温かい声が数多く寄せられています。
編集者の視点から見ても、今回のマレーシアやカンボジアを対象にした施策は極めて戦略的だと言えます。これらの国々では近年、日本食への信頼が飛躍的に高まっており、本物志向の富裕層が増加しているからです。安曇野の清らかな水が育んだ産品は、ストーリー性においても競合他社に負けない強みを持っています。単なる「モノの輸出」に留まらず、安曇野という土地の空気感までを輸出するような、情熱溢れるプレーヤーが選出されることを切に願って止みません。