2019年10月01日の消費税率引き上げが目前に迫る中、街の小さなお店では大きな変化が起きようとしています。ヤマトホールディングス傘下のヤマトロジスティクスは、キャッシュレス決済端末の導入に悩む店舗を強力にバックアップする新サービスを、2019年10月から開始すると発表しました。これは単なる配送に留まらない、画期的なトータルサポート事業です。
政府は増税に伴う経済対策として、キャッシュレス決済によるポイント還元事業を打ち出しており、端末導入への補助金も用意されています。しかし、現場の中小店舗からは「設定が難しそう」「手続きが煩雑で手が回らない」といった不安の声が噴出していました。SNS上でも、デジタル化への対応に苦慮する店主たちの嘆きが散見される状況にあるのが現実でしょう。
こうした「導入の壁」を打ち破るのが、ヤマトが誇る全国80カ所の物流ネットワークです。決済事業者から委託を受けたヤマトは、端末の在庫管理から配送までを一手に引き受けます。特筆すべきは、端末を届けて終わりではないという点でしょう。ヤマトや協力会社のスタッフが直接店舗へ足を運び、面倒な初期設定や通信接続の作業を代行してくれるのです。
物流の巨人が担う「ラストワンマイル」の設定サポート
今回ヤマトが提供するのは、専門的な「キッティング」と呼ばれるプロセスを含む包括的な支援です。キッティングとは、コンピューターや周辺機器を導入する際に、すぐに業務で使えるようOSの設定やアプリケーションのインストールを行う準備作業を指します。この専門知識が必要な工程をプロが担うことで、店主は本来の接客業務に集中できるはずです。
もし導入した端末に不具合が生じても、ヤマトの宅配網を活かした迅速な回収体制が整っています。決済事業者にとっても、自社で膨大な在庫を抱えたり、サポートデスクを運営したりする負担が大幅に軽減されるというメリットがあります。システムを通じて配送状況をリアルタイムで把握できるため、過不足のない適正な在庫運用が実現する見込みです。
私自身の見解として、このサービスは日本のキャッシュレス化を一段上のフェーズへ引き上げる鍵になると確信しています。これまで物流は「モノを運ぶ」ことが主役でしたが、これからは「技術と安心をセットで届ける」付加価値が求められる時代です。2019年09月23日現在の熱気を踏まえると、この取り組みは地方の商店街を救う福音となるでしょう。
消費増税という大きな転換点をきっかけに、日本の決済インフラは劇的な進化を遂げようとしています。ヤマトが提供するような「痒い所に手が届く」支援策が普及することで、デジタル化の恩恵は都市部だけでなく全国津々浦々まで広がるに違いありません。便利でスマートな買い物が当たり前になる未来は、すぐそこまで来ていると言えるのではないでしょうか。